【概要】

  1. スタンドプレーのアルゼンチンVSチームプレーのドイツ!
  2. 決勝らしく死力を尽くした死闘なったが、最後の最後にゲルマン魂が燃え盛った!
  3. もう一度この舞台に帰ってくることを誓って、アルゼンチンは静かに舞台を去った…。

 

FourFourTwo FourFourTwo (2)

 

ドイツはチームプレーを主体としたサッカー。

アルゼンチンはスタンドプレーを主体としたサッカー。

 

どっちを応援するかと言われれば、そりゃアルゼンチンでしょ。

「ドイツが勝つだろうけど、アルゼンチンに優勝してほしい」これが本音。

 

ディ・マリアを欠くけど、前線のタレント陣が何とかしてくれる。

きっと魅せてくれるって期待していたんだけどなあ…

 

【詳細】

FourFourTwo (1)

 

困ったな…何このドイツの圧倒感!

超ポゼッションサッカーじゃねぇか。

 

まあ、チームのスタイルを考えると妥当な数字だけどね。

アルゼンチンは奪ってドリブラーに任せて速攻カウンターってのを狙ってたのが分かる。

 

支配率は圧倒されつつもシュート数は並ぶんだから大したもんだ。

 

前半

FourFourTwo (3) FourFourTwo (6)

ドイツが攻めこむチャンスがスゲー多かった。

けどシュート数は10本というデータ通り、打ち切れない攻撃が続いてる。

あれだよ、バイタルエリアで仕事させなかったんだな。

 

 

アルゼンチンはパスが極端に少ないよね。

これはもう見た人は分かるけど、推進力ある選手がグイグイ突破してたんだよ。

 

特にラベッシがメチャメチャ効いてた。

 

かつて戦時中に「日本の神風特別攻撃隊」を見て敵は「理解できない」って恐れたそうだ。

ラベッシは敵に囲まれ、セオリーなら「限定されたパス」を出すしかないって状況になることが多かった。

けど彼はドイツの予想に反してなお重戦車のように突撃していった!

 

ラベッシ、メッシは持たせると凶悪だったなあ。

あそこでイグアインが仕事してくれれば…!

 

FourFourTwo (9) FourFourTwo (12)

ドイツのスタッツを見るとアルゼンチンの特徴が見えるんだよ。

 

ドイツは前線から守備してるけど、ことごとく失敗に終わってる。

4-3-3なんだから、本来なら高い位置でカットして前線が連動して得点に絡みたいところ。

 

けど思惑通りにドイツは奪取できない。

なぜなら、アルゼンチンDFが選択肢の優先順位に「運ぶ」ってのが明確にあったから。

 

通常ならマスケラーノ経由で運びたい。

だから4バックでゆっくり回して空いたらマスケラーノor前線裏へ供給が優先されるはず。

けどアルゼンティーナは全選手が高レベルの突破力を有してるため、自ずと「じゃあ運ぼう」って選択ができる。

 

これはスゲェと思う。

4バックだから、1人が前線へ駆け上がっても残りが3バックを形成すればいいんだから問題ない。

4人ディフェンスの利点はブロック形成の容易さと思いきや、技術のあるチームはこういうのが出来るってのが発見だった。

 

FourFourTwo (4) FourFourTwo (7)

相変わらずドイツはサイドから細かく崩すことを意識した攻撃が続く。

後半は見事なパスワークから再三チャンスを生み出していた模様。

 

一方アルゼンチンは縦パス一本からのドリブルor決定機に繋がるパスって感じの攻撃。

なんでラベッシを変えたのかは疑問だけど、右サイドからの崩しは今なお健在ってところ。

 

けど両者決定機に欠き、決勝らしくお互い死闘の展開へ…!

FourFourTwo (10) FourFourTwo (13)

前半と変わらず、高い位置からボールを奪おうと試みるドイツ。

アルゼンチンと比べるとその差がはっきり見える。

 

戦術で言うと、ドイツはフォアチェックで前線のタレントにドリブルさせないようにしてる。

アルゼンチンはリトリートで溜めを利用して攻撃陣へ繋ぐというカウンター狙い。

 

お互いに決勝らしく集中力が途切れない素晴らしいディフェンスだった。

 

延長戦

FourFourTwo (5) FourFourTwo (8)

ポゼッションサッカーを展開するドイツが最後の最後に一撃を見舞った!

シュールレが持ち前の個人能力で左サイドを突破して、クロスを上げる!

そこに飛び込んだのがゲッツェ!ゲッツェ!ゲッツェ~~~~ッ!!!

 

バルサやバイエルンのようなパスサッカーは繋いで繋いで徐々に亀裂を入れていく。

そして最後の仕上げは個の力によってヒビ割れた壁に穴を空ける。

まさにそんな展開図が見事に演出された決勝点だった。

 

悔しいけど、あのシュールレからのクロスを胸トラップからボレーで叩き込んだ姿は美しかった。

私がユダだったら間違いなくゲッツェの血で化粧をして、看取られるところだったよ…!

 

FourFourTwo (11) FourFourTwo (14)

もはやお互いに手の内を知り尽くした感が出ていた延長戦だった。

体力的にハンデを抱えたアルゼンチンは良く走っていた。

 

けど両者最後まで自分たちのやってきた戦術を崩さず、戦い抜いたのには感動した。

 

FourFourTwo (16)

 

FourFourTwo (15)

 

パスルートを見るとお互いの意図がよりはっきり見える。

ドイツはサイドを使ってボールウォッチャーにさせた上で雪崩れ込んでくる攻撃。

アルゼンチンは一本大きく繋いで個人突破、慌てた所を見計らってシュートかラストパスで仕留める。

 

お互いに研究と対策を練ったため、キレイな形ってのはあまり無かったけど素晴らしい連携だった。

 

特にアルゼンチンのマスチェラーノはMVPに値する活躍だと思う。

攻撃時には溜めを作って厚みのある攻撃の起点となり、守備時にはバックライン手前で激しいチャージを繰り返す。

攻守両面で決定的な起点となっていたのが印象的だった。

 

【感想】

スペイン式ポゼッションのさらに先へ。“未来のサッカー”でドイツがW杯制す。 3 3  [ブラジルW杯通信  - Number Web - ナンバー

スペイン式ポゼッションのさらに先へ。“未来のサッカー”でドイツがW杯制す。

サッカーコラム J3 Plus+  夢のようなサッカーが「未来のフットボール」にならなかった理由

夢のようなサッカーが「未来のフットボール」にならなかった理由

 攻めるドイツ、守るアルゼンチン。

 ファイナルの図式は実に対照的だった。ドイツが決勝までの6試合で大会最多の17ゴールを記録する攻撃力が売り物であるのに対し、アルゼンチンは6試合のうち実に4試合が無失点という守備力が持ち味だ。

 さらにドイツがポゼッションプレーを軸に据え、アルゼンチンはダイレクトプレーから勝機を探る。ドイツのパスワークとアルゼンチンのドリブルワーク、組織力を前面に押し出すドイツと個の力に依存するアルゼンチン――。あらゆる点でカラーの異なる2チームが相争った。

アルゼンチンVSオランダも素晴らしい試合だったけど、この試合も濃密な試合だった。

パスワークとドリブルワーク!チームプレーとスタンドプレー!

 

まるで現代バルサVS90年代バルサという、夢のような図式だった。

個人的には2012年バルサVS2006年バルサの対決が見たいんだけどね。

 

チクショウめ!スタンドプレーが王者に返り咲く姿を目撃したかったのに!!

 

 大胆に仕掛けたシュールレのジャッジも素晴らしい。人数をかけて守る相手に対して、パスワークだけではなかなか崩せない。そこでドリブルワークに切り替え、数的優位をつくり、マークのズレを誘っている。準決勝までアルゼンチンの右サイドにフタをしてきた熟練サイドバックのサバレタも、シュールレの仕掛けを防ぐ余力は残っていなかった。パスワーク一本槍でも、ドリブルワーク一辺倒でもない。双方を巧みに両立させる人材とアイデアによって、難攻不落の要塞を攻略してみせた。

これ。あの状況で中へ当てないで突破するという選択がスゲェー。

アルゼンチンDFは完全に囲い込んだと思った矢先にゲッツェがピンポイントで飛び込みやがった。

あのクロスはホントにあそこしかスペースが無いし、あの体制から打ち込めるゲッツェには凄まじい才能を感じた。

 

 パスワークも、よりダイナミズムにあふれていた。天才クロースの放つロケットのようなサイドチェンジに象徴されるように、より速く、より遠くへボールを動かすパスワークを操ることで相手のコンパクトな包囲網を破る方向性を示した。ここにドイツ伝統の走力が絡み、足元だけではなくスペースへ球を送り込むことで、攻撃の選択肢が広がっている。ポゼッションとカウンターを自在にスイッチできる一因だろう。攻撃の幅と深さを同時に追求したダイナミックなポゼッションが、新しい時代を切り開いていくことになるのではないか。

つまり、高速ドリブンパスがポゼッションサッカーにおいて重要なキーワードになるってことか。

そのためにはオフザボールでいかにスペースを確保し合えるかが肝になる。

 

サッカーIQの低い選手はますます息苦しい時代になりそうだなあ。

 

FIFAが選定した「20世紀の監督」に選ばれたのが、当時のオランダ代表監督のリヌス・ミケルス氏である。1974年の西ドイツW杯でオランダ代表は準優勝に輝くが、激しいポジションチェンジを繰り返す全員攻撃・全員守備の素晴らしく流動的なサッカーを展開し、全世界を魅了した。

西部氏は、そのオランダチームの特徴を、「ボール狩り」と「ローテーションアタック」にあるとし、『現在サッカーのデフォルメ』と表現している。その映像は、今も、しっかりと残っているが、1974年というと35年も前の出来事であるにもかかわらず、今、見ても、「未来的なサッカー」に見えるから不思議である。

オランダのゾーンによる極端なフォアチェックは選手がオールマイティな能力を持ってなきゃ成り立たない。

ボールを奪取した直後に自分の位置を把握して的確な選択を迫られる機会が激増するわけだから。

 

そういう意味では、トータルフットボールというのは選手一人ひとりの選択肢と役割が多彩で無尽蔵のスタミナに裏打ちされる必要がある。

そして考えて走った上でその場の判断力が無ければ成り立たないサッカーでもある。

ドイツの魅せた2刀流のサッカーはトータルフットボールの夢を繋いでくれる架け橋となってくれそう。

規定のポジションにこだわらずにポジションチェンジを繰り返して流動的なプレーを展開するサッカーが見てみたいなあ。

 

システムは「5-3-3」、いや「1-4-3-3」と言うべきか。大胆に最終ラインを押し上げる4バックの背後に、手も使えるリベロがいた。「走る守護神」ノイアーだ。2人のセンターバックが敵陣に入って積極的にパスワークに参加し、相手を深々と押し込む破格のポゼッションを最後方から支えていた。11人で攻めて守る未来像へ、さらに一歩近づいた。

今大会でノイアーがゴールデングローブ賞に輝いた要因の1つは、ゴールキーパーに新しい役割をもたらしたことだと思う。

キーパーが積極的にパスワークに関わり、攻撃の起点となることでよりパスルートの幅が広がる。

そしてラインを押し上げた部分をGKがカバーすることで、DF陣は以前にも増して大胆なプレーを行うことが可能となった。

 

 28年振りの栄光には届かなかったけどよくやったアルゼンチン。

メッシ、イグアイン、パラシオが決定的な場面でゴールを生み出せなかったのが残念だけどそれは仕方ない。

最後まで果敢に攻めの一手を貫いた攻撃陣には見ていて目頭が熱くなった。

 

ドイツは世代交代に成功した感が漂い、早くも18年のロシア大会で波に乗る準備が整ってやがる。

くそっ!憎たらしいぜ!

 

だが優勝おめでとう。

敗者は勝者を心から称えることで真の学びを得るというもの。

 

いつかアルゼンチンが世界を獲るんだッ!!絶対に!次こそは!!

 

アルゼンチンよ、もう一度私たちに夢を魅せてくれ!!

あなたにおすすめの記事