ケイパビリティがイマイチ浸透してこないのは何なんでしょうね

【概要】

  1. 例えどんなに素敵な美声を持っていても環境が悪ければ歌声でなく喘ぎ声に終わってしまう。
  2. 自分が持つ能力をしっかり活かせることこそが、実は幸せなのかもしれない。
  3. だってそれ、いわゆる『やりがい』とか『充実』じゃん。

 

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作中最高のニュータイプの1人であるカミーユ・ビダン。

彼もまた、ケイパビリティを活用できた人間の1人ということかな。

なるほど人類の発展に暴走はつきものなんですね分かります。

【内容】

人間の一番の幸せは自分の能力最大限発揮できることだと思うんだ

人材育成って考え方があるじゃん。

誰かが対象に何かを教えることで、対象の能力が向上するってやつ。

 

HGUC 1/144 MSN-03 ギュネイ・ガス専用 ヤクト・ドーガ (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

ギュネイ「呼んだか?」

 

↑強化人間も生身の人間で素晴らしい能力を有する人をさらに限界突破させるってやつだ。

そういう意味では人間開発という考え方は強化人間に繋がるのかな?

 

そういう人間の能力を最大限活かす的なことに関して、アマルティア・センがケイパビリティってのが大事だと言ってた。

 

ケイパビリティとは、人間は様々なコミュニティに属していると考え、それを自由に選べる自由のこと。つまり、自分の潜在能力を最大限に活かせる自由を選択できる自由を指す。

あ、でもこれは分かりやすくするための個人的な解釈だから当てにしないで。

 

でも、これには少々問題があるんじゃないかって指摘がある。

いや指摘があるってのはそれだけ注目されてる証拠だし、批判の無い論文なんて滅多にない。

だからケイパビリティという考えが悪いってことじゃあない。

 

指摘者A「それが良いのは分かるよ、でも何がケイパビリティの旗印になるか分からなくね?」

指摘者B「それ。分かりやすくリストとか作らないの?」

セン「いやぁ、ケイパビリティは文化的な差異に大きく左右されるからさ…」

 

↑お分かり頂けただろうか。

ケイパビリティが重要なのは分かったから、そのために何があれば良いのか教えてくれって話。

でもセンは、ケイパビリティってのは文化によって異なるからそれは難しいと言ってる。

 

何故なのか。

 

例えば、識字能力は万国共通でどこの文化圏でもどんな地域でもコミュニティでも『必要』とされている。

けど、『キリスト教徒やイスラム教徒であること』はどうだろう?

ある地域ではそれが絶対的かもしれないけど、日本じゃそれは絶対じゃあない。

 

つまり、必要の度合いを一率に決定することが出来ないからリスト化は難しいってことさ。

 

HGUC 191 1/144 RX-78-2ガンダム (機動戦士ガンダム)

アムロ(無印)「白い悪魔のお通りだぜぇ!ヒャッハー!!」

お偉いさん「NTは人殺しの道具だヤバすぎる。鬱陶しいから幽閉しちゃおうぜ!」

アムロ(Z)「…宇宙怖い…ララァ僕はどうすれば…」

 

↑NT(ニュータイプ)がケイパビリティの条件となる可能性もあるし、無いかもしれない。

だけど1つ言えるのは、才能や潜在能力が環境に潰されちゃうのは悲惨なことであり、悲しいことだと思う。

アイデンティティと暴力: 運命は幻想である

 

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