ソイレントシステムは生きるために必要な人肉缶詰工場

人は人の持つ欲望を抑制出来ない

後、一番危惧しているのは「植物工場」の現実味が増してきていることだと思います。実際それがどういうものか詳しくは知りませんけれど、植物の「工場」なんていかにも生命を軽視している呼び名ですし、その名称だけでもいろいろ潜在的な問題が潜んでいることがわかります。効率性やお金の損得だけで賛美している人達を見ると、もはや辟易するしかありません。

いずれはゼノギアスに出てくるソラリスの「ソイレントシステム」のように、「人間工場」まで作られるでしょうね。ちなみに、右の写真は人体実験で不要になった地上人や三級市民が人肉に加工されてベルトコンベアーで流れている場面です。ソラリスの首都に住むことができる一級市民でさえも思想的自由はなく、権力者に絶対の忠誠を誓うよう、遺伝子レベルで刻印処置を強制的に受けさせられます。もはや生命の尊厳なんて存在しない世界です。

ゼノギアス ソイレントシステム

この人肉工場はゲーム中でもショッキングなシーンとして有名で、シタン先生も缶詰の中身が何か分かっているのに、敢えて主人公たちに食べさせる鬼畜ぶりもここで存分に見ることができます。権力者にとって役に立たない反抗的な人間は、機械で挽肉にされて他の人の食糧にされます。私なんかもそんな世界に生きていたら、真っ先に挽肉にされる側の人間ですから、悪夢が現実のものとならないように、命をモノみたいに扱う風潮には今の段階から反対させていただきます。

動物や植物を工業製品扱いしておいて、人間の生命だけ例外なんてありえません。生物を生物として扱わなくなった時、人間自らも生物として扱われなくなります。「一方明むれば、一方暗し」の分別智を至上の知識だと信じて疑わない人達には、気づくのが難しい事なのかもしれません。もし、「植物工場」が総体的に見て本当に素晴らしい技術なのであれば、生命を侮蔑するような名称は変更された方が良いでしょう。

 

貼り付け元  <http://www.dourakudou.net/nature/2014-farming-plan-nature-organic/>

 

ソイレントシステムの背景や徹底した管理社会は分かりやすくて怖い。

過去にはクロノトリガーで食用カエルを食べるモンスターを見て戦慄を覚えた。

けど、よく考えると色々な意味で合理的なんだろうなって思う。

人があれこれどうこう言ったところで、

食わなきゃ生きられない。

どんな人間でも、どんな生き方をしていても腹は減る。

 

「つまり、生物の根源的な欲求は抑えきれない」

というレベルEの見えない胃袋も衝撃的なストーリーだった。

 

人は将来、自分に潜む欲望をコントロール出来るのだろうか。

 

自分を知り、コントロールしなさいと言われるけれども、

自分を知っても、抑制できない欲望があるから、自分は人間なのだと気付かされるだけ。

 

人が人をコントロールするってのはそんなに簡単じゃないと思った。

あなたにおすすめの記事