【概要】
- サッカーファンにとってレジスタ(演出家)と言えばピルロです。
- 世界最高峰のMFとして有名な彼だが、一体どんな選手なのか。
- レジスタとしての彼の仕事に注目してみました。
【詳細】
【感想】
たった一本のパスで決定的なシーンを演出し、勝負を決める。ゴールを奪う者がピッチという舞台の“主役”だとすれば、レジスタ(演出家)という言葉は、この男によく似合う。
まさにこれ。美しいシーンを演出して観客を魅了するのがピルロらしさ。
個人的に現役選手の中で一番プレースタイルが好きな選手。
監督は僕に、『見てみろ、あそこに最高の手本がある』って言いながらロビー(・バッジョ)を指差したんだ。そこには、“難易度の高いプレーとシンプルなプレーの比率は1対99”を完璧に実践するファンタジスタの姿があったわけだよ。さらに、マッツォーネは僕にこうも言ってくれた。『単なるタマ遊びの曲芸師に終わるか、それとも本物のジョカトーレになるか。アンドレア、ロベルトの後ろでプレーしながら考えてみろ』と。こうして2001年の冬、レジスタ・ピルロが生まれたんだよ」
ピルロはバッジョの「シンプルに魅せるプレー」を学び、コンダクター(指揮者)としての仕事を覚えた。
どんなに美しくタクトを振っても「主役(前線の選手)」が力不足だと良い演奏にはならない。
そういう意味では、たった10試合だったけどバッジョと共有した時間は大きな財産になったに違いない。
40、50mといった長いパスでも、多くの場合、そこには必要な“時間”があるからね。それに、例えば前線でDFラインの裏に抜けようとするFWがいるとして、でもそのFWがスタートを切る瞬間を僕らMFは正確に目視することができるのだから、最高のタイミングを計る時間もあれば、パスの種類を選択する時間もある。
レジスタ・ピルロの凄さで有名なのは中・長距離のパス。
プレシア時代のバッジョへのアシストとかヤバイ、一撃必殺みたいなノリ。
なんつーかパス精度と間合いがニュータイプっぽい。ピルロに勝るMFはそうそういるもんじゃない。
一般的に円熟期と言われる三十路過ぎたけど今やユベントスに欠かせない存在。
「アイツがいないと3点違う」とまで言われるレジスタは今季も絶好調!
ピルロのゲームメイクはスゴく参考になるから「パス一本から考える」という点では4種3種年代の選手にオススメ。
ブラジルW杯で日本代表の応援に加えてイタリア代表にも期待してる。
あとヒゲ剃った方がカッコいいと思う。