4.30:人は殺されるのではなく、殺しているのかもしれません。自分を。

1945年 - 前日結婚したアドルフ・ヒトラーとエヴァ・ブラウンが自殺。

そうだ、ブラボー、みんな死ね! そして復讐に甦れ! ナチは不死鳥、私も不死鳥だ! 民族の血の怨みに選ばれた者だけが不死鳥になれるのだ……

〈アドルフ・ヒトラー〉

自殺に至る過程

第二次世界大戦末期におけるドイツの劣勢を受けて、ヒトラーは1945年1月16日にベルリンの総統地下壕に居を移し、ここから統括した。しかし、連合軍が東西両方から迫っており、敗戦は確実な状況となっていた。4月半ばまでには赤軍はベルリンに入り、ライヒ官房が位置する市の中心部へと侵攻していた(ベルリンの戦い、ベルリン市街戦)。ヒトラーの一部の側近や国防軍首脳部の一部は南部のベルヒテスガーデンへの疎開を進言したが、ヒトラーはそれを拒否した。

4月22日、ヒトラーは軍事情勢会議の間に、のちに歴史家がいうところの神経衰弱に襲われ、戦争の敗北を認めた。ヒトラーは自殺の意向を表明し、その後軍医であったヴェルナー・ハーゼSS中佐に、確実な自殺方法を教えてほしいと依頼した。ハーゼの提案は、シアン化物の服用と、頭に銃弾を撃ち込むことの併用だった。またヒトラーは、同盟国のイタリア社会共和国の指導者ベニート・ムッソリーニが、パルチザンに捕らえられ処刑された後に、遺体がミラノのガソリンスタンドに逆さ吊りにされ見せものにされたことを知っていたことから、自分は同じ運命をたどりはしないと決意する。

ヒトラーはSSからシアン化物のカプセルを入手していた。一方でヒトラーは4月28日、ハインリヒ・ヒムラーが独自に和平交渉を協議していたことを知る。ヒトラーはこの反逆について考慮するもパラノイアの兆候を示し、自分がヒムラーのSSを通じて入手したシアン化物のカプセルは偽物ではないかと言い始める。カプセルの有効性を確かめるために、ヒトラーはハーゼに命じて愛犬ブロンディにカプセルを飲ませ、死を確認した。

4月29日真夜中過ぎ、ヒトラーはエーファと結婚し、ささやかな人前式を総統地下壕の地図室で挙げた。新妻とともに結婚披露宴を主催した後、秘書トラウデル・ユンゲを連れて別室に移動し、自身の遺書を口述したのだろうとアントニー・ビーヴァーは考察している。午前4時、ヒトラーはこれらの書類にサインをし、床に就いた。

なお、記録によってはヒトラーが遺書を口述したのは結婚式の直前だということになっているが、いずれにしても、サインのタイミングについては一致している。結果的にヒトラーとエーファが正式な夫婦として生活したのは、40時間に満たなかった。

4月30日の朝遅くには、地下壕から500メートルも離れていない場所にまで赤軍が迫り、ヒトラーは首都防衛軍司令官のヘルムート・ヴァイトリンク砲兵大将と会談を持つ。ヴァイトリンクは、ベルリン駐屯軍の弾薬が、おそらく夜には尽きるであろうことをヒトラーに告げる。同時にヴァイトリンクはヒトラーに脱出の許可を願い出る。彼は以前にも脱出許可を願い出て却下されている。ヒトラーから明確な回答が得られなかったため、ヴァイトリンクはベンドラーブロックにあった本部に戻る。同日13時過ぎに彼は夜を待って脱出を試みる許可を得た。

自殺

4月30日昼、ヒトラーは2人の秘書と料理人と共に最後の食事となる昼食を摂った。献立は野菜のスープとマッシュポテトであったとも、ラビオリであったとも言われている。その後、ヒトラーとエーファは、地下壕のスタッフや、ゲッベルス一家やマルティン・ボルマン一家、秘書やドイツ国防軍の将校らに最後の別れを告げた。

午後2時半ごろ、ヒトラー夫妻は個室に入室する。数人の目撃者が「午後3時半ごろに大きな銃声を聞いた」とのちに証言している。数分待って、ヒトラーの従者ハインツ・リンゲが、ボルマンの立ち合いで、書斎のドアを開けた。すぐに焦げたアーモンドのにおいに気付いたと、リンゲはのちに証言している。これはシアン化物のガスであるシアン化水素の一般的な特徴である。

ヒトラーの副官であったオットー・ギュンシェが、書斎に入り遺体を確認した。遺体は小さなソファに腰掛けており、エーファの遺体はヒトラーの遺体の左に、ヒトラーから離れて沈みこんでいた。射出口が頭の左頂部にあり、ヒトラーは右のこめかみをワルサーPPKで撃ったと思われた。銃はヒトラーの足元に落ちていた。

ヒトラーのボディガードだったローフス・ミシュによれば、ヒトラーの頭部は、前のテーブルの上に横たわっていたという。こめかみとあごから滴った血が、ソファの右のひじ掛けで大きなしみになって、フロアのカーペット上で血だまりを作っていた。エーファの遺体には傷が見当たらず、リンゲは彼女が服毒自殺したと判断した。ギュンシェが書斎を出て、ヒトラーの死を地下壕に残る人々に発表した。その後すぐに、地下壕の人々は煙草をふかし始めた(ヒトラーは生前喫煙を嫌悪し、許可しなかった)。

何人かの目撃証言によれば、2人の遺体は地上階に運ばれ、地下壕の非常口を経て、官邸裏の小さな庭にある砲弾穴に置かれ、リンゲやSSの護衛がガソリンをかけて燃やしたという。幾人かは「早く上階へ急げ、彼らは総統を燃やしている」という叫び声を聞いている。遺体を燃やし尽くすことはできなかったが、赤軍が地下壕を砲撃したため火葬を続けることができず、18時以降には、燃え残りは砲撃の浅いクレーターと土砂ですっかり覆われてしまったと、SSやリンゲはのちに記録している。

wikipedia.org/wiki/アドルフ・ヒトラーの死

結婚した翌日に自殺――

 

まるで小説のような展開です。

非現実的なシンデレラ・ストーリーですね。

 

地球の重力に魂を引かれた人間たちでは到底出来ない。

やはり何かが違います。

 

ヒトラーとエヴァの奇妙な関係は興味深いです。

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あなたと死ねたら、あなたと静かな運命の絆、永遠の愛情

いま米国では、自殺が大きな社会問題となっているそうです。米疾病対策センター(CDC)は、このほど米国内で自殺した人々に関する最新統計調査を発表しましたが、その衝撃的な内容が物議を醸しているみたいですね。

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米国内での自殺率は、1986年から1999年にかけて、毎年のように下がる傾向にありました。ところが、1999年を分岐点として、自殺率は増加に転じ、とうとう最新データとなる2014年時点で、15年前から24%増となる急上昇を示す危険なレベルに達したと警告されています。これは米国内に居住する10万人のうち、13人が自殺によって命を絶っている計算です。

2014年中に自殺した米国人の合計は4万2,700人を突破。すでに米国内の死因トップ10に自殺が入るほどの、かなり深刻な社会現象と化してしまっているんだとか。ただし、ガンや脳卒中、糖尿病など、トップクラスの死因が問題視され、なんとか罹患を避けるように予防が呼びかけられるのとは対照的に、自殺に関しては表立って議論されることなく現在にいたっているのが正直なところのようです。

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なお、75歳以上の年齢層を除き、すべての年代で自殺率は上昇中。全体的には、若い白人女性の自殺の増加が目立っており、10歳から14歳の非常に低年齢で自殺する女性が増えています。

一方、男性に限ると、45歳から64歳の年齢層での自殺が急増しています。この年代の男性の自殺率は過去15年で43%増と突出しています。同年代の男性1,000人のうち、30人が自殺で命を絶ってしまっている高い割合ですね。

http://www.gizmodo.jp/2016/04/2721.html

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八九寺真宵「勇気と最後につければ、大抵のことはポジティブに置換できますよ?」

阿良々木暦「自殺する勇気!」

 

おおっ、まるで不道徳な行いを行うことそのものに意義があるかのような言い振り!

突き抜けてはならない何かを侵犯する喜びを感じてしまわずにはいられない!

 

記事によれば、自殺には伝染効果の一面もあり、精神的に弱い人々が自殺について知れば知るほど自らも自殺してしまう危険性が大いに高まるそうです。

 

誰かの殺意を感じて、次第に殺意が自分に向かい始める――

人は殺されるのではなく、自分で自分を殺しているのかもしれません。

 

『覚悟は幸せ』という言葉の意味が少し見えて来ました。

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