榊原良子「あなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった」 ←鳥肌立つわwwwww

【概要】

  1. 「人はただ記憶によって個人足りうる」というセリフにはインパクトがある。
  2. 外部記憶装置や義体化が可能となった時もそれは成立するのかな?
  3. 榊原良子で再生されると、意味深に感じるから怖い。

 

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【参考】

愛するべきもの -アニメのセリフ紹介-

機動戦士Zガンダム 第19話 シンデレラ・フォウ

第26話 憂国への帰還 ENDLESS ∞ GIG   攻殻機動隊   CMSB

第26話 憂国への帰還 ENDLESS ∞ GIG

【内容】

人形使いの主張の真意は何だったのか!

人形使い「それを言うなら、あなたたちのDNAもまた、自己保存のためのプログラムに過ぎない。生命とは、情報の流れの中に生まれた結節点のようなものだ。

人形使い「種としての生命は、遺伝子という記憶システムを持ち、人はただ記憶によって個人足りうる」

人形使い「たとえ記憶が幻の同義語であったとしても、人は記憶によって生きるものだ。コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にしたとき、あなたたちはその意味をもっと真剣に考えるべきだった」

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊  [Blu-ray]

↑GHOST IN THE SHELLにて電脳犯罪史上最もユニークと評されたハッカー、人形使い。

それは自らを『情報の海で生まれた生命体』と称し、プロジェクト2501と名乗った。

 

電脳の海で集積された集合体に命が芽生え、一生命体として政治的亡命を要求する。

その姿は、見ている人にとっては意味不明な状態だと思う。

「それはただAIがプログラムされた言葉を話してるんだろ?」と思うのが自然な反応かと。

 

でも、人形使いは「人は記憶によって生き、記憶が個人を形作る」と言った。

 

記憶って響きを考えると、なんだかとても不思議な感覚だね。

人形使いは何を言いたかったんだろう。

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人は、記憶と心のどちらが先行していると思いますか?

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素子「私みたいに全身を義体化したサイボーグなら誰でも考えるわ。
もしかしたら自分はとっくに死んじゃってて、今の自分は電脳と義体で構成された模擬人格なんじゃないかって」

素子「いえそもそも初めから私なんてものは存在しなかったんじゃないかって」

 

↑草薙素子の葛藤は良く考えると怖い。

人間には魂というか、精神的なシンボルがあると思われている。

攻殻機動隊ではゴーストって呼ばれてるやつ。

 

GHOST IN THE SHELLは『殻の中の魂』って読める。

殻ってのは人体や肉体のこと。

魂ってのは、心や精神のこと。

 

少佐は全身義体化したため、物理的身体を複数持っている。

だから用途によって魂の入る殻を選ぶことが出来るんだ。

 

普通の人間は自分が自分であるための確認を物理的身体に求める。

「自分は目が大きい!」とか「自分は背が高い!」とかね。

肉体と精神が過不足なく一致しているからこそ、自分の顔や頭身に自分を感じることが出来る。

 

だけど、入れ物がそっくり変わっていく少佐はその認識が希薄なんだと思う。

ある時は少女の姿で、ある時はミステリアスな女性で、ある時はメスゴリラ。

その身体は全て『造られた身体』であり、そこに自然が通うことは無い。

 

そこに加えて、自分の脳も電脳化されており、多分データ化されている。

だからデータとなった脳を色々な殻にコピーすることで自分の引っ越しを行う。

けど、コピー途中に改ざんされる可能性や破損の可能性もある。

 

例えるなら、どこでもドアのような感じそのままだと思う。

「我思う故に我あり」って言葉の意味はどこでもドアから引き出せるかもよ! - Rapport-Analysis

自分がデータ化されて、別の場所で新しい自分が活動を開始する…!

引っ越しした身体に宿った自分は『本物なのか?』って考えると怖いよね。

少佐の葛藤はこういうところから来てるんだと思うんだ。

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外部記憶装置が奪うものとは…!?

タチコマ「記憶は生命活動において重要な要素ではあるけど、ゴーストが無ければ只のデータだからね」

 

↑人は知覚した瞬間、過去になる。

過去は記憶となって、人に再び知覚されていく。

 

記憶があるから経験が生まれる。

記憶を持たないってことは、過去が無いことと同じかもしれない。

 

第3弾/03-058/R/フォウ・ムラサメ/指図するなと言っている!!/パイロット

フォウ「Mk-2を倒せば、ムラサメ研究所は私の記憶を戻してくれると言っていた!」

カミーユ「それは違う!そんな約束、あてになると思っているのか?」

ガンダムトライエイジ/ビルドエムエス3弾/B3-046 フォウ・ムラサメ C

フォウ「自分のことを知りたいのが、いけないことなの?」

 

↑Zガンダムで自分の記憶の消失に苦しむ強化人間、フォウ・ムラサメがいる。

記憶が無いため、研究所の操り人形として利用されてしまう。

フォウとカミーユの邂逅はお互いにとって唯一無二の時間だった。

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それを知っているからこそ、後に研究員ナミカ-が放つ「人の記憶を奪ったり戻したり簡単に出来るわけないでしょう」というセリフが突き刺さる。

 

記憶はデータ化される。
そのデータは心が無ければただのデータに過ぎない。

 

フォウは心はあるが、『過去の記憶』を持たない。

それは、記憶の始発点が最近、または遡れないってこと。

そういう思いから、「自分をもっと知りたい!」って欲求が出るのかも。

 

記憶の始発点と終着点(今)が短いのはまだ人だと思う。

でも、記憶に心が無ければ、始まりと終わりの意味もなくなる。

 

つまり、人は記憶より心が先行しなければならないのかもしれないね。

 

ゴーストがあることが人の条件。

でも、人は記憶があるから充足し、個人を形作っている。

 

人形使いがもっと真剣に考えるべきと語った意図はこれかもしれない。

記憶の外部化は人から『今の充足』と『個性』を奪う可能性を秘めているのかもね。

100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか

 

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