ヨスガノソラは時代を先取りしすぎた
悠「やっぱりやめよう… キスも…それ以上のことも…」
穹「なんで!?」
悠「なんでって…僕たちは…兄弟だから…」
穹「今更なに!?どうして兄弟でキスしちゃだめなの!?セックスしちゃいけないの!?」
悠「……それはっ」
穹「皆に受け入れてもらえないから!?」
穹「……私はそんなのどうでもいい… ハルと一緒ならそれでいいッ!!」
悠「穹…」
穹「他にもいろんな問題があるのは知ってるけど… 全部どうでもいい!」
穹「何があったってハルとの子どもなら私はッ…!!」
悠「現実はそんなに簡単じゃないよ…!」
穹「じゃあデキちゃったら堕ろすからいいッ!!」
自覚の無い狂気、愛に制限はあるのか?
初めはそんなつもり、無かったのに。
いつの間にか誰の手も届かない場所へ……
愛の衝動は殺人的な加速で2人の世界を構築していく…!!
穹は悠への昂った想いを自慰行為で鎮める。
悠の理性は穹の狂気に取り込まれた。
LGBT
性的少数者を限定的に指す言葉。 レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(出生時に診断された性と、自認する性の不一致)の頭文字をとった総称であり、他の性的少数者は含まない。
https://kotobank.jp/word/LGBT-192043
社会的に認められつつあるLGBTを超える近親相姦……
ヨスガノソラは時代を先取りしてる。
愛の対象に制限はあるのか。
悠は説く、社会道徳に適った正論を。
けどそれでも止まらない穹の欲求。
圧倒的な覚悟、決意、情念に悠は怯え竦み戸惑う。
もう、「ヨスガる」は哲学ですね。
「アンタが全部が私のものにならないなら…わたし何もいらない!」
この独占欲、承認欲求の塊は社会を越えて満たされるのか。
穹は徹底的に悠から貰おうとした。
すなわちそれは、純粋な愛に身を委ね、自分の意志を正直に貫き通す姿勢だ!!
穹からすれば、愛を貫いた結果が近親相姦というだけ、それだけのこと。
穹は悠からの『承認』さえあれば他に何も要らない(それは社会道徳をも凌駕する!)と考えたのかな。
振り返れば狂気だけど、道中は決して気付かない。
社会道徳は最後の自制心なのかもしれない。