【概要】
バラモス(高1)「おい、トロル。パン買ってこいよwww」
【詳細】
ライオンヘッド(高1)「ひゃははは、バラモス君、また舎弟が一人増えたんだね」
じごくのきし(高1)「ほんとすごいよな。
高校に入学してまだ三ヶ月だってのによ、
もう一年でバラモス君に逆らえる奴はいねえんだから」
うごくせきぞう(高1)「ああ、しかも上級生の奴らもバラモス君の実力に恐れおののいているらしい。
ほんとすごいよ、バラモス君は」
バラモス「はっ!!何言ってんだよお前ら。
ただ周りの奴らが大したことない奴らばっかってだけだぜ…
こんな高校な、あと1ヶ月もすれば、上級生の奴らぶっとばして、
学校の番長にまでのし上がれるぜ」
じごくのきし「ああ、今の2、3年なんか、大したことない奴らばっかりだって専らの噂だしな…バラモス君ならきっとできるよ」
バラモス「ああ…見とけよお前ら。
だが…番長になることなんざ俺にとって通過点でしかねえ…」
バラモス「なんせ俺の夢は……魔王、になることだからな」
ライオンヘッド「ひゃははは!!そうだ、違えねえ!!」
バラモス16歳(高1)。まだ、若かりし頃…高校に入って間もない頃の話である…
ある日の下校途中
ライオンヘッド「ひゃはは!そういえば、今日バラモス君に
ケンカ売ってきた2年生の番長、傑作だったな!」
じごくのきし「ああ、サタンパピーとかいう先輩。口だけで
バラモス君の攻撃で一撃だったな」
バラモス「ああ…2年生のトップであれだからな。もっと強い奴はいねえのかよ…。
ほんとつまんねえ学校だぜ」
うごくせきぞう「しかたないよ、バラモス君が強すぎるんだ」
ライオンヘッド「ひゃはは!でもこれで残るは3年生のトップだけだな!!」
じごくのきし「ああ、バラモス君が学校の番長になる日は目の前だぜ……ん?」
?「おい…バラモスってのはお前か」
じごくのきし「なんだあ!お前ら!?バラモス君になんか用か!?」
うごくせきぞう「見たことないモンスター…こいつら俺たちの学校の生徒じゃないな」
バラモス「…俺に何か用か?」
バルザック(3年)「へへ…なあに…俺たちは隣地区にある
私立デスパレス高校の3年なんだが……
最近、アレフガルド高校にバラモスって調子こいた
1年が入学したって聞いてな」
ほのおの戦士(3年)「けけけ…聞けばこの辺の界隈で、
次期魔王とかぬかしているらしいじゃねえか」
とうだいタイガー(3年)「一年ごときが魔王なんて軽々しく
口にするもんじゃねえ…あんまり調子に乗った態度とってるとどうなるか…
教えてやるよ、お前等ん所の腰抜けの上級生に変わってなあ!」
ライオンヘッド「へっ、何いってやがる、こっちはお前たちより1人多いんだぜ!?
…バラモス君、俺たちも加勢するから全員でやっちまおうぜ!!」
バラモス「いや…いいよ。俺一人でやるから」
うごくせきぞう「えっ…そ、そんな!いくらバラモス君でも1対3じゃあ…」
じごくのきし「そうだよ!4人でやっちまおうぜ!!」
バラモス「へへ…いいんだよ、こんな雑魚ども。俺一人で十分だ…」
ほのおの戦士「けけけ…聞いたかよバルザック。俺たち相手に1人でいいってさ」
バルザック「へへ…腰抜けのアレフガルド高校に入ったルーキーが
どれほどのものか楽しみにしてたんだが…」
とうだいタイガー「ああ…ただの身の程知らずだな」
バラモス(高1)VSデスパレス高校の3年
バラモス「いつでもいいぜ。3人同時に来いよ」
ほのおの戦士「けけけ…ルーキーが調子に乗りやがって!!
くたばれバラモ…」
バラモスの攻撃!!
ドゴーーーーーン!!!
ほのおの戦士「うげえええええ!!!」
とうだいタイガー「ほのおの戦士!!ちくしょう、貴様よくも…」
バラモス「バシルーラ!!」
とうだいタイガー「うわあああああ!!」
とうだいタイガーは遠くに飛ばされた!
バルザック「!?ほのおの戦士!!とうだいタイガー!!」
バルザック「貴様…!!男と男のケンカにバシルーラなんて!?
卑怯だと思わないのか!?」
バラモス「はっ!!3人がかりの癖に何言ってやがる。
…それより、1人になったな?どうすんだ?ええ?」
バルザック「く、くそおおーーーー!!くたばりやがれ、バラモス!!」
バラモスは激しい炎を吹きつけた!!
バルザック「うわああああああ!!……ち、ちくしょう、覚えてやがれ!!!」
ライオンヘッド「(……す、すげえ…他校の3年生が3人がかりだったのに…)」
じごくのきし「(ああ、こ、これほどの実力者とは…バラモス君なら、番長なんて目じゃねえ)」
うごくせきぞう「(ホントに魔王になれるかも…)」
バラモス「へへへ…どいつもこいつも口ばっかでたいしたことねえな…」
それから数日後…
一年生の教室(昼休み)
ライオンヘッド「いやーーーこないだのバラモス君の戦いっぷり!!
ほんと惚れ直したね!!」
じごくのきし「ああ!!デスパレス高の奴らホントざまあないよな!!」
バラモス「よせよお前等。あんなもん、たいしたことねえよwww」
うごくせきぞう「それにしても、俺たちの高校ってずいぶんなめられてるんだな…」
じごくのきし「ああ、『腰抜けのアレフガルド高校』とか言われてたしな…」
ライオンヘッド「それもこれも俺たちの上級生がふがいないからだぜ。
ったく、たまったもんじゃねえ」
バラモス「しゃーねーな。じゃあ、俺がとっとと3年生のトップの奴
ぶっ飛ばして番長にならないとな」
ライオンヘッド「ひゃはは、そうだよな。バラモス君がこの学校の番長になれば、
デスパレス高校なんかにでかい面は…
…あれ?…どこ行くのバラモス君??」
バラモス「あ?だから、言っただろ?
…今から3年生の校舎行って、
トップの奴ぶっ殺してくるんだよ。」
3人「な、なんだってーーーーーー!?今からぁ!?」
3年生の校舎
ライオンヘッド「や…やっぱりやめようよ…バラモス君、いきなりはまずいよ」
じごくのきし「そ…そうだよ、もうすぐ昼休みも終わるし…」
バラモス「お前等ぐちぐちうるせーな!!何びびってんだよ!!
腰抜けの上級生相手にびびってんじゃねえよww」
うごくせきぞう「(うわあ…3年生がジロジロみてるよ…)」
ライオンヘッド「(ああ…腰抜けって言われてる割に…
けっこう強そうな奴らばっかりじゃねえか…)」
ざわ… ざわ…
トロルキング(3年)「(なんだぁ?あいつら…一年生か?なんで、3年の校舎にいるんだ?)」
バルログ(3年)「(あいつ…!?バラモスだぜ!!一年でヤンチャしてるっていう…)」
だいまじん(3年)「(あいつがバラモスか…。確かに強そうだな…トカゲみたいだけど)」
マントゴーア(3年)「(でも、なんで3年の校舎に来てるんだ?)」
じごくのきし「そういえばさ…バラモス君」
バラモス「あんだよ?うっせーな」
じごくのきし「3年生のトップって誰だか知ってるの??」
バラモス「………し、知らねぇけどよ…そんなもんその辺の奴に聞けば…」
ドンッ!!
バラモス「いって……てめえ…誰の肩にぶつかってやがるんだ!!」
?「…あ、ああ…すまない…」
ライオンヘッド「(で…でけえなこいつ…3年か?
…バラモス君よりでけえじゃねえか)」
じごくのきし「(ああ…顔も強面だな…け、けど、物腰は落ち着いてるし
…不良じゃねえんじゃないか?)」
バラモス「ったく…まあいいさ…素直にあやまったからな。
今回は許してやるぜ」
?「ああ、すまなかったな…それじゃ」
バラモス「おい」
?「え?」
ドゴーーーーーーーン!!!
うごくせきぞう「(す、すごい!!ふっとばした!!あの巨体を!!!)」
ライオンヘッド「(け、けど、バラモス君…あの先輩、ちゃんとあやまったのに…なんで)」
バラモス「ふん、なにが『すまない』だ、腰抜けが!!
売られたケンカを買うこともしねえのかよ!?こんなことだから他校の
奴らになめられるんだ!!腰抜けの3年生ども!!」
じごくのきし「バ…バラモス君やばいよ…ここで騒ぎを起こしちゃ…」
バラモス「何がやばいんだよ!?こんな奴ら、
何人かかってこようが、俺の敵じゃねえ!!」
先生「こらーーーー、バラモス!!今の音はお前の仕業か!!!
なんで3年の校舎にいるんだ!!」
ライオンヘッド「やべ!!先生達だ!!!」
うごくせきぞう「バ、バラモス君…!」
バラモス「ちっ、分かったよ!一旦退けばいいんだろ!退けば!!」
ゾーマ(3年)「ああ、何なんだあいつは?」
だいまじん「知らないのかい?今年、入学してきたバラモスってやつだよ。
ルーキーだけど、滅茶苦茶強いって噂だよ…なんでも自分は将来魔王に
なる男だって、言いまわってるらしいぜ」
マントゴーア「まあ、あのパンチ力を見る限り、実力はあるみたいだね」
バルログ「ゾーマ君とどっちが強いかな?」
トロルキング「ばっか、お前、ゾーマ君は優等生なんだ。
あんなルーキーの不良なんか相手にしねえよ」
だいまじん「ああ、ゾーマ君いつも言ってるもんな。
魔物同士で無益なケンカはやめろって」
マントゴーア「ああ、ほっとけほっとけ。あんな奴」
ゾーマ「(そうか…あいつ、バラモスっていうのか…)」
その日の下校中
バラモス「ったく、あの腰抜けどもが!!あの時、
先公が来なけりゃ全員ぶっ倒してた所だぜ!!」
ライオンヘッド「まあまあ…バラモス君、落ち着いて…」
うごくせきぞう「3年生の襲撃はまた頃合を見て行こうよ」
じごくのきし「そうだな。今日の一件で先生の目も厳しくなるだろうし…
ほとぼりがさめてからにしようよ」
ライオンヘッド「3年のトップも事前に調べとかないといけないしな」
バラモス「ちっ、しょうがねえな……ん?」
バルザック「くくく…また会ったな、バラモス」
バラモス「はっ!誰かと思えば、こないだ俺にやられた
デスパレス高の奴らじゃねえか。なんの用だよ?またやられたいのかよwww」
ほのおの戦士「けけけ…こないだはよくもやってくれたじゃねえか…」
とうだいタイガー「だが、残念だったな。今日はうちの学校の番長に
助っ人に来てもらったからな…やられるのはお前たちの方だぜ!!」
バルザック「出番だよ、エスターク君!!」
エスターク(高3)「グゴゴゴゴ…」
バラモス(高1)VSエスターク(高3)
ライオンヘッド「(で…でけえ…今日、3年の校舎でバラモス君が
吹っ飛ばした奴くらいでかい…)」
バラモス「こいつがデスパレス高の番長か…。
確かに少しはできそうじゃねえか」
とうだいタイガー「ふふ…少しはできるってレベルじゃねえぜ…
エスターク君は…」
バルザック「ああ…ションベンちびんなよ、バラモス君よぉ
……それじゃあエスターク君、さっそくこいつ等を…」
エスターク「グゴーー、グゴーーー」
うごくせきぞう「おい…あいつ、寝てねえか?」
ライオンヘッド「お、おい…あの番長…」
じごくのきし「ああ……ほとんどダメージを受けていない…」
バラモス「な…なん…だと…?」
バルザック「ひゃっはーー!!流石はエスターク君!
このままあいつ等を血祭りにあげちゃってくれ!!!」
エスターク「グゴゴゴゴ…」
そのころ…ゾーマ下校途中
ゾーマ「やれやれ…図書館に寄っていたらすっかり帰りが
遅くなってしまったな…」
ゾーマ「…ん?あいつらは…」
バキィ!!
バラモス「ぐあああああ!!!」
エスターク「グゴゴゴ…」
ほのおの戦士「ケケケ…おいおい、さっきまでの
威勢はどうしたんだよ、バラモス君?」
とうだいタイガー「ああ…さっきからエスターク君に
殴られっぱなしじゃないか」
バルザック「ほんと、次期魔王が聞いてあきれるぜ…」
バラモス「ち、ちくしょおおおお!!!これでもくらいやがれ!!
バシルーラ!!バシルーラァ!!バシルーーーラァァァ!!!」
しかし、エスタークにはきかなかった…
バルザック「へへへ…馬鹿が…エスターク君はなあ…
俺たちとは魔物としての『格』が違うんだ…。
そんな呪文通用しねえんだよ!!…ちなみに逃げることもできねえぜ」
とうだいタイガー「けっ、無様だな。お前ごときが魔王になるなんてよ…。
馬鹿も休み休み言うんだな!!」
ほのおの戦士「一年坊が!軽々しく魔王なんて口にするからこんな目に
あうんだよ!!」
バラモス「ち、ちくしょおおおお!!!」
エスターク「グゴゴゴゴ…」
エスタークはつめたくかがやく息を吐いた!!
バラモス「ぐああああああ!!!」
ライオンヘッド「そ、そんな…バ、バラモス君が手も足も出ないなんて…」
うごくせきぞう「あ、ああ…つ、強すぎるんだ…。
あのエスタークとかいうやつが…」
じごくのきし「お、おい…やばいぞバラモス君…
このままじゃ…!!!」
ゾーマ「おい、何やってるんだ、お前等」
ライオンヘッド「お、お前は、今日バラモス君に吹っ飛ばされた3年生…」
ゾーマ「…なんだ、俺を吹っ飛ばすなんて、なかなかの奴だと
思っていたが、やられているのか」
バラモス「だ、誰かと思ったら、腰抜けの3年生かよ
…今更リベンジにでもきやがったのか…?
…だ、だが、今とりこみ中なんだ…ひっこんでな」
ゾーマ「ふん、ボロボロの癖に威勢だけは一人前だな」
うごくせきぞう「お、おい!お前バラモス君になんて口を…!!」
バルザック「なんだぁ、あいつ?助っ人か?まあいい。
エスターク君、ついでにあいつもやっちゃってよ!」
エスターク「グゴゴゴゴ…」
ゾーマ(高3)VSエスターク(高3)
ゾーマ「下がっていろ、お前たち」
ライオンヘッド「な、なに言ってんだ!
バラモス君ですらこんな有様なんだ!お前なんかがかなうあいてじゃねえ!!」
バラモス「その通りだ!!腰抜けはひっこんでろ!!
……ん、や、やばい!あいつ…何か呪文を唱えるつもりみたいだ!!」
エスターク「グゴゴゴゴ…」
エスタークはメラゾーマを唱えた!!
ゴオオオ!!
ゾーマ「ぬうう!!!」
ライオンヘッド「ああ…あの3年生…
…まともに食らいやがった!いわんこっちゃない…!!」
うごくせきぞう「い、今のうちに逃げよう!バラモス君!!」
バラモス「ば、馬鹿いうな!いつも言っているだろう!!
俺は番長になって…いずれは魔王になる男だ!逃げるなんて真似できるか…!!」
じごくのきし「で…でもこのままじゃ……ん…?」
ライオンヘッド「お…おい…あいつ…まだ…やられてないぞ…」
ゾーマ「大した奴だ…この俺にダメージを与えるとはな……
これはお返しだ…くらうがいい!!」
ゾーマは凍える吹雪を吐いた!!
ゴオオオオオオ!!!!!!
エスターク「ウゴオオオオオ!!」
ライオンヘッド「おい!あ…あいつ…互角にわたりあってやがる!!
あのエスタークってのと…!!」
じごくのきし「す、すげえ…こんな人がうちの高校に…」
バラモス「(ば…ばかな…)」
とうだいタイガー「そんな…これほどの実力者が、
あの腰抜け高校にいたなんて…」
バルザック「だ、だが、まだ形成は互角!!
エスターク君!!やっちまえ!!!」
エスターク「グゴゴゴゴゴ…」
ゾーマ「………」
ゾーマ「………エスターク…と言ったか。
もう十分だろう……事情は良く知らぬが、
バラモスはもう瀕死の状態…他の3人も反省しているようだ…」
バルザック「な、なにいってやがる!!
俺たちはなあ、そこにいるバラモスの奴にもっと
ひどい目にあわされたんだ!!こんなもんじゃゆるさねえぞ!!」
ゾーマ「それにエスターク。どうやら、お前と私の実力は
均衡しているようだ…このまま戦えば、お互いただではすむまい
……ここは剣をおさめるんだ」
エスターク「……………」
バルザック「エ、エスターク君、どこ行くんだい!?
ま、まだ、勝負はついてないのに…!?」
エスターク「…………」ほのおの戦士「ま、まってよ、エスターク君!!
……ち、ちくしょう、変なことエスターク君に吹き込みやがって…!!」
とうだいタイガー「お、覚えてやがれ!!!」
ライオンヘッド「な、なんか…あれだな…」
じごくのきし「ああ…ちょっと、かっこいいかもな…あの人…」
うごくせきぞう「あんな人がうちの学校にいたなんて、以外だよな」
バラモス「…………」
バラモス「(くそっ、くそっ……ちくしょおおおおおおおお!!!!)」
一週間後 一年生の教室
ライオンヘッド「…今日もバラモス君休みだってよ」
じごくのきし「これで一週間目だぜ……体はもういいんだろ?」
うごくせきぞう「うん……やっぱりよっぽどショックだったのかな
…勝負に負けたのが……」
ライオンヘッド「いや……それもあるだろうが…
…やっぱり腰抜け扱いしていた先輩に助けられたのが、
よっぽどきいたんじゃないのかな…」
じごくのきし「大丈夫かな……変な気起こさないといいけど…」
その日の下校時間
ゾーマ「ふう…今日も図書館で勉強していたら、帰りが遅くなったな…」
バラモス「…よう、待ってたぜ」
ゾーマ「…ん?お前は…人の家の前で何しとるんだ」
バラモス「ちょっと、面かせや」
空き地
ゾーマ「一体何の用だ?この間の礼なら別にいいぞ?
…まあ、そういうつもりではなさそうだな…」
バラモス「礼だと?はっ!!冗談じゃねえ!
てめえが俺のケンカを邪魔したせいで、
あのエスタークってのを倒しそこねたじゃねえか!!」
ゾーマ「…ふらふらだったくせによく言うわ」
バラモス「うるせえ!!!……だが、てめえの実力は認めるよ。
調べさせてもらったが、お前がうちの高校の3年を仕切ってる
番長なんだってな…」
ゾーマ「仕切ってる、というか、周りが勝手にそう言ってるだけだ」
バラモス「ふん!!いちいち癇に障る野郎だ!!
…ゾーマとかいったな……タイマンだ…
俺と一対一の真剣勝負をしやがれ」
ゾーマ「なんで俺がそんなこと…」
バラモス「…まず、俺はお前を倒して…学校の番長になる…!!
そして、その後にあのエスタークとかいう奴にリベンジして
…周りの信頼を取り戻さなきゃいけねえ!!」
バラモス「俺は……将来、すべての魔物の従え……魔王になる男だ!!!
こんなとこで、お前なんかに遅れをとるわけにはいかねえ!!
負けるわけにはいかねえんだよ!!」
ゾーマ「ふん…ホントに自分勝手なやつだ…
人の都合もお構いなしに……まあ、いいだろう。
来るがいい。自称、次期魔王バラモスよ…」
ゾーマ(高3)VSバラモス(高1)
バラモス「この間の戦いでは、出し損ねたが…
俺の最強の呪文をてめえにお見舞いしてやる……
…くたばりやがれ、イ オ ナ ズ ン!!!」
ズゴーーーーーーン!!!
バラモス「はあ、はあ、や、やったか…!!?」
ゾーマ「ふむ…いい攻撃だ…なかなか効いたぞ…
…さすがだな、自称、次期魔王よ」
バラモス「な………そんな…まさか…」
ゾーマ「そんなお前に敬意を表して、私も本気を出してやろう…
くらうがいい、このゾーマのマヒャドを……」
バラモス「(や…やばい…!!あいつの繰り出す呪文なんかくらったら…)」
バラモス「く…、くそ!これでもくらえ!!メダパニ!!!」
ゾーマには効かなかった!
ゾーマ「往生際の悪いやつだ……そんな呪文、聞くと思うのか?
そこいらの魔物ならともかく……誰をあいてにしていると思ってる…」
バラモス「くそぉぉぉ!!バシルーラ!!バシルーラァ!!」
ゾーマ「これで終わりだ…バラモスよ…マ ヒ ャ ド!!」
ゾーマはマヒャドを唱えた!!
バラモス「うぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!」
ドゴォォォォォォ!!!!
……………
ゾーマ「む……やりすぎたかな…ま、まあ……
あいつなら大丈夫だろ…さて、久しぶりに本気を
出して腹も減ったし…帰るかな…」
バラモスHP900攻撃力220守備力100素早さ85
バラモスゾンビHP900攻撃力360守備力0素早さ0
バラモスブロスHP450攻撃力255守備力200素早さ72
キングヒドラHP550攻撃力240守備力50素早さ50
ゾーマのHP低くないか?バラモスと大差ないのか
毎ターン回復するからな
ファミコンのやつのデータだからね。2のシドーなんてHP255しかない。それでもつええけどw
ボス系はHP自動回復なんかしてた気がするけどよく解らん。
マドハンドとボストロール出てきた時に大魔神呼ばれないようにボストロール放置してマドハンドで経験値稼ぎ
やろうとしたらボストロールが回復しすぎて全然死ななくなった記憶がw
一ヶ月後…
3年生の教室
バルログ「ゾーマ君…最近元気ないね、どうしたの?」
マントゴーア「ああ、そういえば顔色も悪いみたいだけど…」
ゾーマ「う、うん…なんでもないんだ…」
トロルキング「…そういえば、あの1年のバラモスってやつ、
あれ以来おとなしいよな」
大魔神「ああ、また3年の校舎に来て暴れまわるものだとおもってたけど…」
ゾーマ「………」
マントゴーア「いや、どうやら学校にずっと来てないらしい。
1年生の奴らも所在がつかめていないってゆうか……なんか、行方不明らしい」
ゾーマ「…………!!!」
ゾーマ「(や、やっぱり学校来てないんだ…!ど、どうしよう…
…まさか俺のマヒャドで……死……?)」
ガラッ!!(教室のドアを開ける音)
バラモス「………」
大魔神「うわっ!!噂をすれば!!!全然行方不明じゃないじゃん」
トロルキング「なんだ、しかも今度は3年の教室に一人でくるなんて
…ほんと、いい度胸してるな」
ゾーマ「(……よ、良かった…無事だった!!)
…な、なんのようだバラモス。この間のことならタイマンなんだから、
恨みっこなしだぞ」
バラモス「ゾーマ……………先輩…」
ゾーマ「え?」
バラモス「お、俺を……あなたの舎弟にしてください!!!」
一同「な、なんだってーーーー!!」
ゾーマ「……な、なに?なんで?この間のリベンジに来たんじゃないのか?」
バラモス「いや…この間のあなたの戦いでよく分かった!!
あなたはこんな学校の番長で終わる男じゃあない…!!!
あなたこそ……いつか必ず、すべての魔物の頂点に立つ男…魔王になる男だ!!!」
ゾーマ「え…いや…俺は…」
バラモス「今回の一件で俺が魔王の器でないことは良く分かった
…だから、俺は、魔王になるのはあきらめた!!
…だが、将来、魔王の側近としてあんたの下で働きたいんだ!!
自分で言うのもなんだが、腕っ節にはかなりの自身がある!!
あなたには及ばなくても、右腕ぐらいの働きっぷりくらいはできるはず!!!
お願いだ!!俺を舎弟にしてくれ、ゾーマ先輩!!」
ゾーマ「え…その…やだ…」
バラモス「な、なぜですかゾーマ先輩!!」
ゾーマ「いや、俺、別に将来魔王になるとか考えてないし
…それに…なんかお前トカゲ顔で気持ち悪いしな…」
トロルキング「(ゾーマ君…)」
マントゴーア「(ひでえ)」
バルログ「(トカゲ顔…)
トロルキング「…あれ、けどゾーマ君って魔王に興味ないんだ。
それじゃあ、将来何になりたいの?中ボス希望なの??」
ゾーマ「いや…特には考えてないんだが…
とりあえず地元のアレフガルドのフィールドに
就職したいなって思ってんだけど…」
マントゴーア「え…ゾーマ君ってフィールド勤務希望なの…?
…その実力で…」
ゾーマ「ああ、ラダトーム周辺とかいいなー、
スライム君とかキメラ君とかと仲良く…」
バルログ「いや…絶対面接で落ちると思うよ…」
トロルキング「ああ…その実力じゃあ、絶対落ちるよ…」
バラモス「そ、そんなゾーマ先輩!!もういちど、考え直してください!
ゾーマ先輩ぃ!!」
ゾーマ「やだ。帰れ。マヒャド」
ゾーマはマヒャドを唱えた!!
バラモス「うぎゃあああああああああ!!!!!!!!!!!!」
ドゴォォォォォォ!!!!
ランダムエンカウントで出られたら終わるぜwww
それから…月日は流れ…ゾーマ城城内
ゾーマ「……どうやら、とうとうこの世界に勇者オルテガが
足を踏み入れたようだ…」
バラモス「……まさか、この地下世界アレフガルドにまでたどり着くとは
こしゃくな奴…ゾーマ様…私が直接出向いてオルテガの息の根を
止めてごらんにいれましょう」
ゾーマ「いや…オルテガは私が直接、指揮をとり…
必ずこのアレフガルドの地で葬り去ってやる
…それよりバラモスよ、貴様はこの地下世界の上…
…地上の世界の制圧に向かえ…地上での全指揮権は貴様にまかせる」
バラモス「え…わたしが…ですか」
ゾーマ「ああ…地上にはまだ…オルテガの息子がいる。
奴の息子が近い将来、必ず我々の脅威となって現れるだろう…
バラモスよ…貴様が地上の世界の司令官となり…
オルテガの息子をむかいうつのだ…」
バラモス「は、はい!!ゾーマ様」
ゾーマ「ふふ…たのんだぞ、魔王バラモスよ」
バラモス「ちょ……//// や、やめてくださいよ…!!
魔王だなんて!!」
ゾーマ「なんだ、お前あんなに魔王になりたがってたじゃないか」
バラモス「い…いやあー////そんな学生時代のこと急に言われても…
あ、あれは、若気の至りってゆうかー、とにかく、若かったんですよ、
今はもういい大人ですから!そういうのやめてください!!」
ゾーマ「ふん、そういえばお前、学生の時は態度悪かったのう…
なんであんなに血の気が多かったんだ?私にもつっかかってきよって…」
バラモス「ちょ、ちょ、もうやめてくださいよマジで!昔の話されるともう、
恥ずかしくて恥ずかしくて…だいたい、今や魔王はゾーマ様じゃないですか!!」
ゾーマ「いいんだ、魔王の称号はお前にゆずる」
バラモス「え!?ほ、ホントですか!?…いやーーーー、まいったなーーー!
でも、いいんですか僕なんかが魔王名乗っちゃって!?ゾーマ様の立場が…」
ゾーマ「そのかわり、私のことは大魔王と呼べ」
バラモス「……は、はい……大魔王ゾーマ様」
同じくゾーマ城城内
マントゴーア「そういえば…ゾーマ君も変わったよ…
学生の頃は魔王なんて興味ないって言ってたよな」
だいまじん「なにいってんだ。あれほどの実力者だったんだ…
どうあがいたってこうなる運命だったんだよ」
バルログ「ああ、ゾーマ君だもんな。」
トロルキング「おい、お前等!昔話はいいが、今はゾーマ『様』だろうが!!
周りに君づけで呼んでるのが見つかったらぶっ殺されるぞ!!」
マントゴーア「ああ…そ、そうだな…つ、つい学生の頃の話になると…
…だが、それにしても、やっぱりアイツも只者じゃなかったな」
だいまじん「バラモスだろ?地上世界の指揮官に任命されたってよ」
バルログ「元々、実力はあったが、まさか本当に、
ゾーマ様の右腕になるとはなぁ…」
そして…数年後 バラモス城にて
ライオンヘッド「バラモス様…!とうとう、勇者オルテガの息子と、
その一派がアリアハンを旅立ったという報告がありました」
バラモス「とうとうこの日が来たか…!いいか皆!!
気を引き締めていけよ!
…とりあえずアリアハン、ロマリア近辺のモンスターに勇者警戒注意報を発令せよ!!」
うごくせきぞう「はっ!!」
バラモス「ジパング支部のやまたのおろち、
サマンオサ支部のボストロールにも連絡しておけ!!」
じごくのきし「了解しました!!」
バラモス「ふん!!オルテガの息子め…!!
この『魔王』バラモスが
支配するこの世界でどこまでやれるかな…?
この『魔王』バラモスが
貴様等に本当の地獄をみせてやる…!!来れるものなら来るがいい…
この…魔 王 バ ラ モ ス 様のもとへなぁぁ!!」
ライオンヘッド「(バラモス君…なんかうれしそうだな…のりのりだよ)」
うごくせきぞう「(ゾーマさんに魔王って言われたのが
よっぽど嬉しかったんだぜ…
…学生のころ、ゾーマさんの舎弟になってからは、
魔王になるのはあきらめた、とかいってたのに)」
じごくのきし「(このはしゃぎよう…なんか…
学生の頃のバラモス君を思い出すな…)」
ライオンヘッド「(ああ…ガキの頃の夢って…
おっさんになっても忘れないものなんだな…)」
おしまい
面白かった!