鏡を歪めた化粧たち

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化粧を必需とした結果、鏡は機能不全になった？

化粧という行為は日常生活で当たり前のように組み込まれている。

女性が多いのだろうけど、男性だって身だしなみに気を使って清潔感を気にする時代だ。

何で人間はお化粧するんだろうね。

脳科学者茂木健一郎が『化粧する脳』で色々語ってた。

それによれば、人間は『社会的知性』が発達しているので、他者のために何かをすること自体を喜びとして脳の報酬系が働く側面があるっていう前提がある。

その上で、化粧ってのは他者から見られていることを前提に、自分自身の在り方を見つめ直すことだという。

考えてみれば自分の顔って死角なんだよね。

上下左右色々な物を目で見ることができるけど、目から自分を直接見ることは無理。

鏡が無い時代って、お化粧してたのかな？

木村拓哉「Get you！」

美女「キャー(≧∇≦)/」

木村拓哉「なるほど！こういう笑顔でこんなセリフを言えばモテるのか」

↑もしも鏡の無い時代で木村拓哉が青いイナズマのようなゲッチュ！したら、こういう考えに至るでしょうね。

木村拓哉「女性の目を見て、はにかんだ表情でゲッチューって言うとモテるぞ」

僕たち「Get you！」

美女「キモいよ」

↑自分の顔を鏡で見れないとこういう齟齬が起きるわけだ。

しかもこの時代は、『仕草が気持ち悪い』のか『顔が気持ち悪い』のかがイマイチ分からないんだよな。

鏡が生まれた時代って、外見、特に容姿を見て衝撃を受けたんだろうなぁ。

たまたま水面に写った顔を見て自殺しちゃうのに、毎日鏡を見るとかどんな拷問だよｗｗｗｗｗ

茂木健一郎によれば、自分自身で他者の好感を持つ社会的な自己の姿を作り上げ、その顔を他者に開かれた窓として提供していくのに、化粧が重要な役割を果たしているそうだ。

なるほど、化粧は外見を変えるだけでなく、内面をも変えているってことか。

化粧をすることで『自信』を手に入れて、人生を豊かに生きる女性もいる。

てことは、大きく考えると人生に化粧しているってことかな。

ほとんどの男ってカワイイ子とそうでない無い子に対して『態度』を変えちゃう傾向があると思うんだ。

フェミニストになるとかどんな菩薩だよって思う。

逆に考えれば、女性は化粧の良し悪しによって他人の『態度』が変わっていくってこと。

それによって、女性は『生きやすさ』や『自分の存在感』を実感していくのかもしれない。

それは、『鏡に写った自分を自分で好きでも、他人が好むかは分からない』ってこと。

つまり、鏡はもう鏡としての役割を果たして無いんじゃないかな。

現代における本当の鏡は、もしかしたら『他人の目』にすり替わっているんじゃないかなって思った。