2014年ブラジルW杯 決勝トーナメント準々決勝 フランスVSドイツ 考察

【概要】

  1. 試合前からワクワクする展開ってのはこういうことを言うんだろうな!
  2. 歴史的には戦闘種族的な印象の強い両者!曲者が集う戦いはワクワクするぜ!
  3. 王様と皇帝の誇り高い戦いは燃え尽きるほどヒートな熱戦となりました!

 

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そんなに海外のサッカー見ないから選手一人一人が分からない。

けど、両者ともに実力が拮抗した良い組み合わせだと思った。

 

【詳細】

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2014 FIFA World Cup Brazil™  France-Germany - Statistics - FIFA.com

 

内容は両者互角。

フランスが若干押し気味とも取れる内容。

 

でも、パスコンビでドイツの特徴が伺える。

右サイドバックto左ウイングの展開回数が12ってことはサイドチェンジを有効に活用してたんだな。

 

前半

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前半の攻撃を比較してみると…

エリア内に侵入する仕掛けはフランスが圧倒的だった。

ドイツはエリア手前で失速する傾向が見られる。

 

けどこれが、初めの何分かはエリア手前に重心を置いて、頃合いを見て侵入→得点なら熱い!!

中央突破中心ながらドイツに大きな展開があるのはアクセントとして最適。

 

サイドから崩すフランスと、中央突破を図るドイツ。

フランスは絶好調のベンゼマをフリーにさせる展開を目論んでたんだなあ。

 

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フランスがサイドでファール多いのが気になる。

これは多分、中央突破からサイドに逃げた時、仏DFが釣られて潰しに行った形かな。

仏DF「ちょっと釣られたついでに仕事してくる!」的な感じか。

 

フランスディフェンスは安定したボール奪取を行っててビックリ。

ファール以外ミス無く奪取とかスゲーなおい。

 

後半

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後半も両者攻撃の展開は変わらず。

でも当然ながらパワープレーが目立ってきたフランス。

ドイツは鋭利なカウンター狙いか?

 

攻撃面で見れば、両者どっちが勝ってもおかしくない内容。

むしろフランスが決めきれなかったのが痛い。

 

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ドイツDF「ベルリンの壁は世界一ィィィィイイイイイイッ!!」

と言わんばかりの圧倒的なシャットアウト感が漂うデータですね。

 

両者ともに事前に攻撃の芽を潰し合う内容。

これは細かい攻防が好きなファン以外は退屈になるんじゃないの?

ってぐらい、DFが仕事やがるぜ。

 

【感想】

かつてシャンパンサッカーと呼ばれたおフランス様が敗退ツラい。

ドイツってホント抜け目ないな。

 

でもドイツは尊敬する。

 

つーのも、終盤になると足をつる選手が多いじゃない?

で、多くの選手が担架に乗せられて時間稼ぎも兼ねてタラタラやる。

 

けどドイツ選手は決して担架に乗らない。

シュヴァインシュタイガー「我々には誇りがある。自分の足でフィールドに入ったら自分の足で出る!」

↑なにこのシュトロハイム感…!!

 

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プルタルコス「人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある!」

みたいなドイツ人としてのプライドが見えた、ヤバイ、カッコイイ!

 

ドイツ対フランスは「蛇とマングース」?個性が逆転した“天敵”同士の激突。 1 3  [ブラジルW杯通信  - Number Web - ナンバー
ドイツ対フランスは「蛇とマングース」?個性が逆転した“天敵”同士の激突。

デシャンを監督に迎えた今大会のフランスはよく走り、よく働き、よく闘う集団だ。まさにデシャン好みのチームと言っていい。アグレッシブなプレッシングによって高い位置から球を奪い、そこからダイレクトにゴールへ迫る。イタリアの智将マルチェロ・リッピの薫陶を受けたデシャンの采配は極めてロジカルで隙がなく、勝負に徹したリアリズムに満ちている。

 両翼を担うアントワン・グリエスマンとマテュー・バルビュエナのスピードを生かしたカウンターは速く、鋭い。ここにブレイズ・マテュイディとポール・ポグバの第2列が走力と運動量を生かして、ダイナミックに絡んでくるから、相手はたまったものではない。

 速さ、強さ、高さといったフィジカル勝負で、フランスに勝る国は少ないだろう。近年のフランスが自滅の道をたどった不和や内紛も聞こえてこない。デシャンの卓越した統率力が団結をもたらし、チームは勢いに乗っている。

フランスの攻撃陣はとにかくダイナミックで見ていて爽快だった!

ほんの少し、何かが違っていただけで結果が変わっていたのかもしれない。

 

ドイツの戦いぶりは、フランスとは対照的だ。今大会では少数派のポゼッションプレーに徹している。最強バイエルン(ドイツ)のユニットを重用し、今大会屈指のパスワークをもって敵の包囲網を打ち破ってきた。フィリップ・ラームをアンカーに回し、パスワークの要に据えたヨアヒム・レーブ監督のアイディアはバイエルンの指揮官ジョゼップ・グアルディオラの起用法に着想を得たものだ。

 懸案の1トップにトーマス・ミュラーを抜擢したのも、そうだ。ペップはしばしばミュラーを1トップに使い、鋭いラインブレイクとエリア内における独特の得点感覚を生かしてきた。レーブの期待どおり、ミュラーはポルトガルとの初戦でハットトリックを記録。持ち味の走力でドイツの攻撃に深さをつくり、サイドのスペースに流れてアシスト役に回るなど、十分な働きをみせている。

圧倒的なポゼッションで敵を圧倒するバイエルンの戦法を転用するレーブの企みは、乱暴に言えばドイツの「スペイン化」だろう。対フランスの文脈で語るなら、ドイツの「シャンパン化」だ。逆にデシャンの鍛えたフランスの方がかつてのドイツに近い。

カウンターかポゼッションか、両者一歩も引かない戦いはドイツが制した。

順当に行けばアルゼンチンかオランダが決勝の相手となる。

進撃のドイツがどこまで突き進むのかが楽しみだ。

 

ということで、ドイツおめでとう。

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