狩猟ハンティングにクローン生物を使うことは最良の選択なのかな?

【概要】

  1. 南アフリカで人工繁殖した動物のハントが大人気なんだとさ。
  2. 当然ながら動物愛護団体は禁止を呼びかけている。
  3. でも、金と命を天秤にかけた場合、どちらが正義なのかって思う。

 

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【参考】

絶滅危惧動物図鑑(ぜつめつきぐどうぶつずかん) みんなで守ろうぼくらのなかま   コニカミノルタ

絶滅危惧動物図鑑(ぜつめつきぐどうぶつずかん)

【展開】

百獣の王が絶滅危惧種になる日

観光者「野生のライオン撃つと夢見が悪くなる」

南アフリカ「じゃあ人工ならおk?」

観光者「OK!」

 

↑観光産業は南アフリカにとってライフラインとも言える産業。

日本のように都市化していく町並みしか知らない人にとってそこは未開の地。

日常と切り離されたサバイバル感は魅力的に映ると思う。

 

だが今、気高き百獣の王ライオンが弄ばれている。

実利を考えると人工繁殖によるハントは素晴らしい資金源。

けど、動物愛護の目線で考えるとそれは許しがたい事実。

 

何を優先させるべきなのかを考えなきゃあいけないと思う。

観光ハンティング

大自然を活かした南アフリカの観光産業ではハンティングが大人気。

囲いの中で狩りに興じるハンティングを『缶詰めハンティング』と呼ぶ。

 

そこでは自然種でなく人工繁殖された生物が狩られている。

人工的に産まれたライオンは成熟前に写真撮影のために親元を離れる。

そして大きくなると狩猟の標的にされてその人生を終える。

 

当然ながら過酷な環境を生き抜く術を知らないのが人工種。

だから自然種の成功率は51~96%だが、人工種は99%の成功率を誇る。

初心者にも『安心と安全のハント』ができるってことですね。

 

観光ハンティングがアフリカに落とす金は年におよそ2億ドルにも上る。

で、その利益が動物愛護団体の重要な資金源になってたりする。

だからこれに関わる人たちは悪いと思いつつも手を切れないのかもしれないね。

 

手塚治虫の『火の鳥』にはクローン人間ハンティングの話がある。

まあ罰として企画立案者の大量のクローンが生成されて自分が狩られる立場になるんだけどさ。

苦しむ本人とは裏腹に番組は大人気で視聴者から絶大な指示を得るという悲劇。

 

狩られる立場を考えるとこんなに恐ろしい世界は無いんじゃないかと思う。

命と金、どちらが大切なのか…

利根川「金は命より重い…ッ!!」

↑カイジで利根川が言い難いことをバッサリ言ってる。

確かに利益だけを見れば、これは凄まじい資金源だと言えるんじゃないかな。

でも、人工繁殖ではあるけど『命の価値』を考えればこれは悲惨な光景に見えるよね。

 

「金で命を産んで、金で殺して、また新しい命を金で買う…!!」

狂気かな?

 

人間「なんだよそれ!ライオンが可哀想だよッ!!」

ライオン「・・・え?」

人間「これは生物の倫理に反してる!やめるべきだよ!」

 

↑ライオンは人間と違うため、自分の運命を把握することは難しいし、境遇を嘆いたりはできない。

だからライオンを『可哀想』と思うのは人間であり、ライオンがそう感じてるかは分からない。

つまり、ライオンの意向を無視して何かを言ってるのに過ぎないのかもしれない。

 

反対派「なんでそうも簡単に動物を殺すんだよ!死んでしまえ!」

業界「遊びでやってるんじゃないんだよッ!!」

 

↑ハント業界からすれば黒字化のためにやっているわけで、好き好んで提供してるわけじゃあない。

だから禁止どうこう言うのならば「代わりとなる資金源をください」となるわけですね。

 

百獣の王として圧倒的な人気を誇るライオンは現在、絶滅危惧種への道を直走っている。

現在の生息数は2万3000~3万9000頭とも言われている。

 

「人工繁殖なら自然の生息数と関係ないよね?」

「いいえ、これは命の問題です」

 

利益と命、どちらを優先するべきか…

業界はどうやって折り合いを付けていくんだろうね。

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