グアルディオラ「バルサのポゼッションサッカーはもう通用しない」

【概要】

  1. ポゼッションサッカーが現代サッカーのスタンダードになりつつある。
  2. けど、それが今新しいスタイルに進化しようとしている。
  3. クライフが提唱するウイングの役割にヒントがあるみたいね。

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【詳細】

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【感想】

ポゼッションサッカーはバルセロナの強さとともにメチャメチャ有名で、今やスタンダードモデルになってる。

それを簡単に言えば「相手にボール持たせなければいいよね?」っていう考え方をしたサッカー。

ガチでやり始めたのはペップ・グアルディオラって人がバルサの監督の時で、今この人はバイエルンにいる。

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で、3つの記事ではそれぞれウイングの役割がどれだけ大事かっていうのを言ってる。

 

メッシがいるバルサはポゼッションサッカーの代名詞と言われてる。

「バルセロナのパス回しスゲー、つーかなんで密集地帯である中盤でパスが回るの?」

その答えが↓

バルサのウイングは「深さと幅を作ること」が最大の役目となっていた。
ほとんどボールが回ってこなかったとしても、サイドの高い位置に張り続けることによって、相手のDFラインをコントロールし、中盤がパスを回すためのスペースを作り出す。

つまり、3トップの左右(ウイング)が相手のDFラインギリギリで裏への飛び出しを常に狙う。

すると相手のDFはラインを少しずつ下げざるを得ない。

そうなるとMFとDFの距離が広がる→プレスが弱まる→パス回しやすい。

 

すべての能力を持ち合わせたウィングが高い位置にいて、5つのライン(「DFライン」、「アンカー」、「左右のハーフ」、「左右のウィング」、「センターフォワード」)を作ることで、ピッチを広く使いながら、同時にショートパスのコースが無数に生まれる。

ペップも尊敬するクライフがウイングの役割が最も重要だと説いている。

けどバルサはウイングに主役を求めてない。

つまりウイングがオフザボールで仕事した結果をメッシたちが使ってゴールしているというわけ。

 

21世紀に入ってからの一般的なサッカー観においてウィングは、自分勝手にドリブルばかりして組織を乱し、守備に穴をあける、というネガティブな印象を持たれていただろう。

ポゼッションサッカーって結構頭使うし、チームとしてのルールが必要になってくる。

ウイングは無法者のイメージあるからバルサは利用しつつも「余計なことすんなよ…?」みたいに思ってる。

だからウイングを主役扱いしなくなって、ペップが抜けた今安定感がなくなってきちゃった。

 

「ウィングがいるポゼッションサッカー」を実践している。
左右にリベリーとロッベンという世界最高クラスのウィングを配し、彼らのドリブル突破がショートパスの崩しをより効果的にしている。

一方ペップはバイエルン就任後、左右ウイングにスター選手がいることに目をつけて、ウイングを主役にした。

ポゼッションサッカーの決定的仕事をウイングに任せてみたら圧倒的な強さになっちまった。

つまり、クライフの考えを踏襲して実践した結果が現在のバイエルンなんだろうよ。

 

バルサは崩しの最終段階をイニエスタのひらめきやメッシのドリブルでの切れ込みに頼っている。バイエルンの場合はロッベンとリベリーだろう。

けどそのバイエルンが負けた。なぜだ?

 

バイエルン「触れられなければどうということはない!」

レアル「決められなければどうということはない!」

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理由はズバリ↑こうなったから。

 

ポゼッションサッカーの盲点!

敵がカテナチオ(鍵をかけるように全力守備)をしている時の得点は難しいってこと。

 

「アタッカーの才能やセンスに託すしかないね、不安定だね」ってのが今のサッカーの問題点です。

 

今後、ウイングに求められる働きが著しく増えるんだろうなあ。

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