三浦知良の心臓を探る旅

三浦知良、50歳 まだやるよ

自主トレは、年を追うごとに長期間になっており……。

 グアムでの自主トレキャンプは、年を追うごとに期間そのものが長くなっただけでなく、1日1日のメニューのうち、トレーニングやリカバリーに充てる時間がどんどんと長くなっている。

 朝5時30分に起きての3部練習で、就寝は夜10時。今オフ、カズはこの極めてストイックな生活を、2回に分けてトータル5週間行った。トレーニングへの意識、体のケアに対する意識は、並大抵のものではない。

 グアムキャンプの後半、カズは自分の歩んで来た道を振り返って、こう話した。

「たったひとつのことを続けることって、尊いことだと思う」

 この言葉は、今号のロングインタビューの聞き手・一志治夫さんの「他にやりたいことはなかったのか」という問いへの答えでもあった。

 対談で言葉を交わした中田さんも、同じ疑問を持っていた。

 編集者である私も以前、毎日練習場で行うトレーニングを指して「飽きることはないのか」と訊ねたことがある。

 答えは、NO。

 いつも新しい発見があり、楽しいのだ、と言う。

http://number.bunshun.jp/articles/-/827494?page=3

サッカーは身体と引き換えにするスポーツだ。

身体のコンディションによって明暗が分かれる非常に残酷な世界だと思う。

 

 

酷使に耐える身体作りをする努力というか準備が物凄い。

人生を捧げるという言葉が本当にしっくり来る。

なんでそこまで頑張れるんだろう。

BOA SORTE KAZU 三浦知良フォトブック

どうすればカズのようになれるんだろう

別に同意を得たいわけじゃない でも凄いと思わないか?

自分の身体を維持することの難しさ それは25歳を過ぎると実感する

 

錆びて朽ちて老いていく身体 10代20代と張り合うためにどんなことをしているのか

その心意気というか 継続していく心が知りたいと思った

 

「仕事にすべてを捧げる」 と考えると どうしてもゾワゾワする

恋人と出会う時間はどうするのか 自分の時間はどうするのか 色々気になる

 

仕事に打ち込むあまり 一生結婚も出来ずに 婚期を逃して生きていく

そんなことを想像してしまう だから何かに打ち込むことに躊躇いがちだ

何がカズをそうさせているんだろう 怖くないのかな?

 

カズ「情熱があれば会えると思った」

 

この一言に惚れた なんてことを言うんだろう

どうして後先を考えずに ここまで頑張れるんだろう

怖くないのか? 拒絶されたらとか 考えないのか?

 

「恐れずにやってみろ!」 と偉い人やお金持ちの人は言う

恐れるから震えているんだろ? 怖いから動けないんだろ?

根本的な恐怖をどうやって乗り越えるのか 未来への恐怖をどうやって克服するのか

 

それが出来ないから多くの人は困っているんだろ?

DIO「おれは「恐怖」を克服することが「生きる」ことだと思う」

DIOの泥臭さと弱さが好きだ!

要は 気合や覚悟が足りない ということなのかな

でも責められても納得出来ないんだよなあ どうしようもないから

 

時間は戻せないし 時間は逐一削られる 決して逃げられない

「成果報酬で無ければ信用出来ないよ」 と言う社長と同じ気持ちだ

だって怖いんだもん 未来への確信が無い以上 熱中や夢中はリスクでしょ

 

「成功する人ほど、数撃ちゃ当たるを実践する」 と言うけれど

そういう人は 外した何かを想って泣いたりしないのかな

 

「いつも本気でやると疲れちゃうよ」 と言うけれど

本気でやらなければ相手に失礼じゃないのか どうでも良い出来事なんて 存在するのかな

 

「やらないで後悔するより、やって後悔しろ」 だなんて正気なのか?

無責任で残酷な言葉だと思う 欲しいのは飾り立てた言葉じゃない 「勇気」なんだよ

 

「勇気」という言葉は 子どもの番組で散々使いまわされる

だから お子様言葉だと勘違いする

そして 知らず知らず 大人になるにつれて 「勇気」を忘れていく

 

カズは 戦う「勇気」を持った人間として 最高のお手本だと思った

とまらない (新潮新書)

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