【概要】
- 美人や美女は顔を判断基準にして評価されることが多いと思う。
- けど、いくら顔が良くても気品や品格はまた別の話になる。
- 今回は『姿形』がどれだけ印象を左右するかに着目してみました。
【詳細】
1.
カメラを構えたこの女性、顔は写ってないけど『美女』と断言できる!
その理由は姿勢の美しさにあると思うんだ。
体のラインが反転した『への字』になってるから、プロポーションが抜群に見えるんだよなあ。
2.
多分、海で少なくとも一回はこういう光景を目の当たりにしたことがあると思う。
この写真が際立つのは、女性の肌の色と服の色、髪の色、そして背景が絶妙なバランスを保ってるから。
髪の流れる空気感と水が勢いが写真全体に躍動感というか命を吹き込んでいるように感じる。素晴らしい。
3.
その視線の先には何があるのかな。
本当に何気ない一コマに思えるけど、とても印象に残る一枚だと思う。
日常の生活にこれほどまでの空間美を醸し出せるのが『プロのモデル』なんだなって感じる。
4.
雨を雨と感じさせない魅力があるよね。
傘と葉の色合い、靴と地面の色合い、中央を陣取る茶色のバッグ…やはり色彩のバランスってスゲー。
やはりオーラを出す条件は『足』と『姿勢』にあるんじゃないかと思うんだ。
5.
なんだろう、博物館で蝶について調べてるのかな? それともスケッチかな?
大人?それとも子どもかな? 写真から伝わってくる純真さが無垢な女性を表現してる気がする。
でもその一方で夢中の瞬間にある情熱を表現しているようでもある。なんだかとても不思議な一枚。
6.
画面の中に画面があると、なぜか自分が一瞬神になったかのような感覚を感じる。
目の焦点をレンズに合わせると「動かないで、ブレるから」って声が聞こえてくる。
カメラとカメラを合わせて、合わせ鏡のような構図だからなのか。奇妙な親近感がある。
7.
シンプルな色合いが魅せるように、この部屋は殺風景なのかもしれない。
じゃあこの女性は限りなく融通が利く空間の中から何を見ているんだろう。
なぜか分からないけども、この写真から『憧れ』に近い感情を感じるんだよなあ。
8.
この一瞬を現実で捉えたならば、その場で一目惚れするだろうな。
女性の雰囲気から察するに、『自分で自分を深められる人』なのかなって印象を受ける。
自信が見え隠れするのが凄く良い。光の美しさを女性が余すこと無く表現してるところがGood!
9.
この女の子を見た瞬間、真っ先にネフェルピトーを思い出した。
髪の毛のウェーブが似てるってのもあるけど、スタイルと指、総じて姿形がとても似てる気がする。
でもこの写真が発するのは『穏やかさ』と『知的』かな。受動的というよりも能動的な精神を表していそう。
10.
『颯爽』っていう言葉が良く似合いそうなイメージがある。
足取りに迷いが無い、でも手と指が涼宮ハルヒみたいになってるから重ねてるだけかもしれない。
学校で何か心を痛める出来事があって、やせ我慢して胸を張ってる感じ。少しだけ背伸びしようとしてる感じがする。
【感想】
写真ってさ、やっぱり人間が写ってるとそっちに目が行くじゃん。
で、顔が写ってるとより顔に注目しちゃうじゃん。
多くの人は顔を判断基準にして写真の善し悪しを決めちゃうかもしれない。
かく言う私も面食いでね。
けど、あえて顔が写ってない姿形だけの写真を眺めることで写真が持つ色合いや空間のバランスに気付けるのが快感になってきた。
『ふり向くな君は美しい』って曲があるじゃん?
あれってくよくよしたり俯いたりしないで、頑張ってきた自分を誇りに思え!そして進め!!
って感じのメッセージじゃん。
でも、写真のように顔は映らずとも『美しさ』や『オーラ』を発している時もちょっと思うんだよな。
駅とかでたまに「この人はただ者じゃねー!」って感じて回りこんで見ると「・・・!」ってことがよくある。
結構失礼だけど、でもそんな人でも『ああ、なるほどね!』ってオーラの理由を認識させてくれる要素が必ずある。
よく分からないけど、人間が衣服や装飾品を身に付ける理由は『メッセージ』なんじゃないかと思う。
ただ目的も無く着飾ることが一番無意味な行為で、そんなだったら全裸の方がよっぽどメッセージ性がある気がする。
10枚の写真にはそれぞれ『写真を通して伝えたいこと』が必ず隠れてると思う。
見る人がそれを汲み取って『そういうことか!』って自分なりに解釈していくことが鑑賞する楽しみでもある。
そうすることで初めて「キミと確かにつながった気がする」っていう感覚が実感できる。
そんな気がする。