効率を求めたエネルギー
つまり、どこにでもあるエネルギーから特定の場所に集中しているエネルギーへ、再生可能なものから不可能なものへ、種々雑多な種類の資源や燃料からほんの数種のエネルギーへという変化が起きたのである。
〈アルビン・トフラー〉
彼は語る。
第一の波が生み出した社会では、エネルギー源は人間や動物の筋力という「生物による動力源」か、または太陽熱、風力、水力といった自然の力に頼っていた。
そのため第一の波の社会で利用されていたエネルギー源はすべて再生可能だった。
これに対して第二の波が生み出した社会はすべて、石炭やガス、石油といった、一度消費してしまえば再生不可能な化石燃料にエネルギー源を頼るようになった。
地球が蓄えてきたエネルギーを少しずつ食い潰すことは、産業文明を成立させるにあたって、眼に見えない補助金の役割を果たした。これによって産業文明は、非常に急速な経済成長を実現した。
トフラー「新しい文明にせよ古い文明にせよ、あらゆる文明の前提条件はエネルギーである」
エネルギーの変遷はまるでローカリズムとグローバリズムの対比のように見えた。
循環と共に生きるローカリズムが第一の波ならば、消費を糧に生きるグローバリズムが第二の波かもしれないと思った。
慎ましい歴史か猛々しい歴史か――
将来的にメタンハイドレートの総生産量は、回収率を約3分の1と想定して4・1兆立方メートルと推定され、金額的には最低でも120兆円を超えると言われています。年間推定生産量は約500億立方メートル、金額にして1兆5000億円。経済波及効果は合計3兆円に上ると考えられています。
2007年に制定された海洋基本法に基づき、2013年に制定された海洋基本計画では、2018年に商業化することと、2023年以降は民間企業主導による開発に移行する目標を立てています。
現在、天然ガスの多くは、中東やオーストラリア、ロシアなどからの輸入に依存しています。しかし、戦乱などの事情により輸入が制限されることになっても、メタンハイドレートの開発を続けていれば、自前のエネルギーを持つ道が開けます。
http://diamond.jp/articles/-/88366
【概要】
最低でも120兆円の価値が日本近海に眠っている
政府はガチで期待している!
メタンハイドレートによって日本経済は復活するかもしれない
地震が新たなエネルギーとして稼働していた原子力発電に違和感を植えつけた。
それは、第一の波(自然の力)が第二の波(人工的な力)を否定していくという皮肉なオーバーラップだった。
日本のエネルギー政策はどんな方向に向かうべきだと想いますか?
スマートグリッド「エネルギーの消費量を抑える!」
ポストエネルギー「圧倒的なエネルギー量を提供する!」
どちらも歴史の流れを大きく揺さぶる力を持っている。
しかし今、ポスト奇跡のエネルギーはメタンハイドレートに置き換わり始めている。
スマートグリッドは究極のエコシステムとして注目を集めたが、今総意が求めているのは『莫大な力』だったということかもしれない。
つまり、消費を抑えて慎ましい歴史を築くことよりも、エネルギー量を増やしてさらなる飛躍を狙うということだ。
再生可能→再生不可→(循環)
循環になると言われているのが…太陽光、風力、水力、波力、原子力etc
この『循環』に当てはまるエネルギーを確立した国が勝つと思う。
頑張れ日本の技術者!国の行く末が託されています。