千と千尋の神隠し「言葉は記憶であり、記憶は言葉である」

いのちの名前、いつも何度でも

千と千尋の神隠しの曲「いのちの名前」の歌詞の意味。

貴方なりに聴き解いた歌詞の意味・解釈を教えて下さい。
特に最後の部分が気になります。

未来の前にすくむ心が
いつか名前を思い出す
叫びたいほど いとおしいのは
ひとつのいのち
帰りつく場所
わたしの指に 消えない夏の日


帰りつく「場所」というのは何処を指している?
千尋の指(=心?記憶?)なのか、不思議の国の世界なのか、はたまた現世の川??

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14136156564

初めて買ったCDがこれ。それまで全く音楽に関心が無かったのに。

千と千尋の神隠しを劇場で3回見て、マジで惚れた。

ウルトラマンティガと犬夜叉をこよなく愛していたというのに……(笑)

 

自然に涙が出る罪深い曲だ。まったく。

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変わる世界と変わらぬ想い。ってキャッチコピー考えた人、本当に凄い。

青空に線を引く
ひこうき雲の白さは
ずっとどこまでも ずっと続いてく
明日を知っていたみたい

胸で浅く息をしてた
熱い頬 さました風も おぼえてる

未来の前にすくむ手足は
静かな声にほどかれて
叫びたいほど なつかしいのは
ひとつのいのち
真夏の光
あなたの肩に 揺れていた木漏れ日

現代は本当にストレスの多い社会だと思う。

生きるために働くのか、働くために生きているのか。

 

共生社会と言うけれど、自分の責任を全うしなければ他人に迷惑が掛かる。

世界は誰かの仕事で出来ている。みたいな。

 

求めるものを見付けるのか、求めるものは見付かるのか。

求めたものを見付けたのか、見付かったから求めるものにしたのか。

もう、そういうことでさえ考える余裕がなくなっている。

結局、何も考えずに後付けで今を生き抜くことが正しいと言われる世の中になった。

 

一言で言うと、拠り所が失われた気がする。

 

名前ってスゲー大切じゃん、親から初めてもらう贈り物とか言われるくらい。

けど、それ以上に人が名付けるから言葉になるってのがスゲー好き。

何だろう、目の前で起きた現象を言葉にしなければ、それは情報にならない。

 

誰も知らない森の奥地で木が倒れたら、「音」はするのか?

音は鳴らない。誰も聞いてないから音にならない。みたいな感じ。

 

ちょっとした出来事、幸せ、不幸を言葉にして噛み締める時間が惜しいという感覚。

それが大きな問題で、記憶は言葉と精神があるから記憶になるのであって、

言葉にしなければ記憶の数珠は紡がれない。

 

「一度あったことは忘れないものさ……想い出せないだけで」

 

千と千尋の神隠しの中で、この言葉が1番好き。大好き。

いのちの名前の歌詞が幼少期からの続く記憶を思い起こす歌詞になってるのがまた凄く胸に響いてくる。

「想いは記憶の結晶」ってことかな、なんかラノベや中二病の主人公がこんな言葉で愛を囁いてそう。

 

なんで、おもいだせないのか。

安らぎとか温もり、温かみのある時間を自分から作らないと心が弱っていくんだろうなあ。

 

千と千尋の神隠しは、

名前は記憶だ。

というメッセージが込められていると思った。

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