【クレイジーダイヤモンドは砕けない】意訳:友よ、永遠に

クレイジーダイヤモンド

曲は、タイトル曲の「Wish You Were Here」が好きですね。

「葉巻はいかが?」の曲が終わり、古いお気に入りのラジオのチューナーをひねっていると、、、ラジオからギターのいい音色が聞こえてくる。

持っていたおんぼろギターでジョイントするがごとくに一緒に引き始める。

そして、いとおしい人を思い歌いはじめる。

そんな情景の曲です。本当に心にしみますよ。

 

どの曲も凄いです特に思い入れのあるのは、シド・バレットを歌った「あなたがここにいて欲しい」なのですが。

ピンクフロイド創立期のメンバーで実質的なリーダだったシド・バレット(本名ロジャー・キース・バレット)は、心を病んでバンドを離れって行きました。(皆さん自分より、詳しいと思います)このアルバムのレコーディング中に突如スタジオに彼は、変わり果てた姿で表れたというエピソードが残っています。

「狂ったダイヤモンド」はシド自身のことだろうといことは容易に想像が付くと思います。

才能に溢れ輝いていた彼は、何時しか精神を病んで隠遁生活を送り世間から忘れられた存在になっていたのでした。

「狂気」の大成功で行く先を見失い掛けていた次回作レコーディング中に、もしシド・バレットがいてくれたならという思いからアルバムに取り組んでいたそこに彼が現れたのです。(皮肉な出来事です)

一度成功したパターンを繰り返すのはだれにもありがちなこと。

ロック・バンドもその例外ではありません。

例えばMoody Blues, 素晴らしい作品をたくさん発表したバンドであることは間違いないことですが、

「サテンの夜」と同じ形式のアルバムを何枚発表したことでしょう。

別格とよばれるバンドはそこが違います。

もしピンクが普通のバンドであったなら、「狂気」の大成功のあとにやはり「狂気」のパターンを繰り返すアルバムを発表したでしょう。

本CDは「狂気」の大成功後、バンド自身の予想を越えた成功に対する真摯な内省と考察に満ちた内容となっています。

バンド成功の影で、Crazy diamondとなってしまった旧友シド・バレットにたいするトリビュート・アルバムの面も強いです。

 

一曲目の「Shine On You Crazy Diamond(part1-5)」のイントロで、私は毎回泣きそうになってしまう。

この哀愁をそそる音の波を涙なしで独りの夜道で聴くには余りに重いのだ。

「Shine On You Crazy Diamond」と「Wish You Were Here」はシド・バレットに捧げた曲だということだが、狂ってしまった彼とその彼を愛しく想うメンバーの奏でる音楽は、CDの向こうにいるのはまぎれもなく人間なのだということを思い出させてくれる。

ダイヤモンドは砕けない

荒木先生、そういうことなんですか?

 

シド・バレットはクレイジーダイヤモンドになってしまった。

だが、ダイヤモンドは砕けないッ!

そしてその輝きは黄金の精神に……!

 

先生、泣けます。

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