サーシェス「その愛をですね、私物化して中抜きして体裁を整えてチャリティーに仕立て上げたのは何を隠そう、この私なんです」

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消費は過程を考えないけど、寄付は過程を考える、この違いは何だ？

ボルビック「この水を買ってくれたら、あなたとアフリカが潤います」

日本人「素敵だね！ちょっと買ってみようかな」

↑企業がキャンペーンの一環で、売上の一部を寄付するってやってるじゃん。

例えばボルビックはフランスの水を日本で売って、その金で買った水をアフリカに寄付する。

でもよく考えると、これって無駄が多いと思わないか？

人によっては、本当にアフリカを支援するなら、売上に関わらず直接やれば良いと言う人もいる。

そこには、『慈善でやってるけど、やってないから苦しい事情』ってのがあるんだよな。

でも今回は、そうした本音と建前の話じゃあない。

『本音と建前を深読みする目線』について話を進めて行こうと思う。

Apple「iPhone7発売するよ！」

消費者「素敵！無敵！！大胆不敵！！」

↑大袈裟だけど、『消費にまつわる目線』ってこんな感じじゃん。

リンゴがスターを排出したら、消費者は『スペック(機能)とストーリー(もし買ったらどんな未来が広がるか)』(以下SS＝ダブルS)を想像して歓喜するじゃん。

Apple「iPhone7の売上の一部を途上国支援に寄付するよ！」

消費者「なるほど！…途上国でインフラ整備してさらにシェア伸ばしたいのかな？」

↑『寄付にまつわる目線』はこんな感じだと思う。

単純にリンゴスターのSSだけでなく、加えて消費者が深読みする気がするんだ。

つまり、『消費は結果に着目』して『寄付は過程に着目』しやすい傾向があると思うんだ。

だってiPhoneがどこでどうやって作られるなんて別に気にしないでしょ？

スペックとストーリーのSSを想像して意欲が高まるだけじゃね？

ちゃんと発売した商品の生産過程から全てに注目しますって人はそんなにいないと思う。

ところが、Appleが寄付するって言った途端、「何で？」って言葉が走ると思うんだ。

そして結果に加えて過程についても興味を持ち始める気がする。

この話をボルビックで例えるともっと分かりやすい。

『消費の目線』はフランスの水を日本で売ってることに対して、「水おいしい」に終わる。

ここには、「フランスの会社が販売してる水」ってぐらいの知識しか消費者はもたない。

ところが『寄付の目線』は仏の水を和で売りアフリカに対して、「無駄多くね？」になる。

ここには、「フランスの水を日本で売って、アフリカに流してるのか」ってルートまでの知識を持っている。

この意識の違いが不思議だなって感じるんだ。

消費者教育って言葉があるけど、ある意味『知ってもらう』って意味では寄付は消費者を教育してるのかもしれないね。

その過程にもこだわる企業なら評価上がるし、過程が腐敗してれば評価が下がる。

これは、消費者の意識に刷り込ませる手法として興味深いのかもしれない。