欲求があるから人間でいられる。けど、欲求に支配されたら人間でなくなる。

【導入】

  1. 自己啓発書を鵜呑みにすると全員がポジティブな感じになる。
  2. そしてみんながみんな超然たる善人たれって勢いなんだよな。
  3. けど、すべての人間が365日24時間善人でいられるのかな…

 

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【本題】

 例えば親しい男女がいるとする。
三度の飯よりお互いが大好き。
レベル的には「なんでもできるよ?」状態。

じゃあこのカップルはディズニーのようにハッピーエンドで終わるのか?
否、現実はそうもいかないんだよなあ。

 

 気持ちにプラスとマイナスがあるとする。

+ってのは肯定に関する感情。
特徴は懐の深い思考や感情が表現されるとこ。

-ってのは否定に関する感情。
一言で言えば負の感情ってやつ。

プラスの気持ちでいれば最高の人間、それは分かる。
けど、それを年中維持し続けるってなると話は難しい。

サルトルが完璧と評したエルネスト・チェ・ゲバラでさえ無理だろう。

訓練によってどれだけ立派な兵士が養成されても慰安所は必要になる。
どの国のどの軍隊にも必ず存在する。

…なぜだ?
それは多分、人間から欲求を殺したら人間じゃなくなるからだ。

気持ちや感情は何の刺激を受けているのかって事を考えた時。
浮かんできたのは欲求だった。

すべての人間が善人になりきりたいと想うかもしれない。
すべての人間が悪人になりきりたいと想うかもしれない。
けど、それは決して叶わない望みなのかもしれない。

なぜなら人間には欲求があるから。
1つの気持ちや感情にすべてを委ねようとしても欲求がそれを邪魔する。

不定形で不確定で曖昧な存在の欲求。
コイツには取扱説明書がなく、きっかけ次第で即座に危険物にもなり得る。

つまり、自制の効かない魔物をどう手懐けるかで人の価値は決まるってこと。

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 どんなに親しい間柄でも仲違いは必ず起きる。
その原因は「愛が足りない」とか「目が覚めた」とかじゃない。

私から言わせれば、それは「欲求がハジけた」ってイメージ。
お互いを尊重するってことは自分の欲求を抑えつけるってこと。
欲求を抑えてプラスのみに方向付けようとするから欲求がハジけたってこと。

つまり、欲求を開放すること。

例えば不倫(浮気)とか衝動買い(浪費)とかやけ食い(自分を捨てる)。
あれらは全部、犠牲となった欲求をハジかせる方法の1つということ。

他には、つい不用意な一言で相手を傷付けてしまうことも含まれる。
誰かを傷付けた時に「やる直前、直後、後」に得も言われぬ浮遊感を感じることがある。

それは相手個人に対する不満や日常の不満を晴らしたり、何かから転嫁したことによって得られる悦だと想う。
これは欲求を持つ限り誰にでもあるもの。

 けどやられた方はムカつく。
大抵はそこでケンカが起きる。

だから円満な関係を維持し続けたいのならそれを堪える必要がある。
「あー、そういうことか」って感じで流さないとやってられない。

 

 円熟した関係ってのはそこら辺が分かってるから動じない。
いちいち言い合いもしないし後腐れも残さない。
良い意味で割り切ることが出来てる。

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そして欲求を満たした後は、人間、大抵冷静になる。
だから後々冷静になって考えてみると「悪いことしたなあ」ってなる。

けど逆に言えば欲求を解放しなきゃ冷静になりにくい。
だからこそ円滑な関係を築き続けるには「毒吐き」が必要になる。

異性に関わらず良い関係を構築して維持したかったらそれを知ってるとイイと想う。

円満な関係を築くには「欲求による毒を流せ!」
「欲求による毒を流せ!」

大事なことなので二回言いました。

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