企業「消費者を活かすには社会という環境も整えなきゃ！」

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企業は何で社会的責任を果たすんだろう？

CSR(企業の社会的責任)などが世間を賑わしてる。

それってやっぱり、背後に生産者と労働者、消費者の関係性があるのかな。

というか何でそんなことが注目されるようになってきたのかなって思った。

じゃあこれについて、AMA(全米マーケティング協会)の定義の返還から考えてみよう。

1935年

Marketing includes those business activities involved in the flow of goods and services from production to consumption.
マーケティングとは、生産から消費に至る財とサービスの流れに関する事業活動を含むものである。

↑まだまだ生産と消費という記号だけで、人と認識されてない模様。

試行錯誤って言葉がピッタリかもしれない。

大枠で、取り敢えず要素を全て包括しました的な印象。

1960年

Marketing is the performance of business activities that direct the flow of goods and services from producer to consumer or user.
マーケティングとは、生産者から消費者あるいは利用者に、商品及びサービスの流れを方向づける種々の企業活動の遂行である。

↑フォード「我が社が黒色の車を作る限り、世人の好む車の色は黒である」

みたいな感じで、作り手や売り手が神であり、神が与えたものを買い手はありがたく頂戴するみたいな。

消費→消費者になったけど、マスであって人じゃない的な印象。

1985年

Marketing is the process of planning and executing conception,pricing,promotion,and distribution of goods,idea,and services to create exchanges that satisfy individual and organizatonal objectives.
マーケティングとは、個人及び組織の諸目的を達成させる交換を創り出すために、アイデア、財、及びサービスをめぐるコンセプトの創生、価格、プロモーション、及び流通に関わる計画と実行のプロセスである。

↑消費者→個人へ進化！ようやく1人の人間として消費者が扱われてるね。

なんか色々な単語が一挙に溢れだして来た所を見ると、個人と社会がうねるような発展をしてる印象。

2004年

Marketin is an organizational function and a set of processes for creating,communicating and delivering value to customers and for managing customer relationships in ways that benefit the organization and its stakeholders.
マーケティングとは、組織的な活動であり、顧客に対し価値を創造し、価値についてコミュニケーションを行い、価値を届けるための一連のプロセスであり、さらにまた組織及び組織のステークホルダーに恩恵をもたらす方法で、顧客関係を管理するための一連のプロセスである。

↑たった3年で変えられた不遇の定義ｗ

個人→顧客になったね。

でも組織が顧客管理するための一連のプロセスってのが横暴過ぎたのかな。

2007年

Marketing is the activity,set of institutions,and processes for creating,communicating,delivering,and exchanging offerings that have value for customaers,clients,partners,and society at large.
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。

↑これが現在のマーケティングの定義。

顧客→顧客、依頼人、パートナー、社会全体となってるぞ。

なんか、人に何かを売るというより、社会のために何かをするって感じに変わってきた。

こうやってマーケティングの定義を眺めていると対象が変わってきてるのが印象に残る。

初めは消費という括りだったのが、段々消費者や個人、顧客って感じでどんどん細かくなっていった。

で、今では対象が人でなく社会になってきている。

そうか…企業の社会的責任ってのは消費の対象に着目したからこそ生まれたとも言えるのかな？

消費者、顧客が住むのは社会。

その社会を良くしていくことが最終的に人間を豊かにしていく。

そう考えると、企業は個人に売っていると同時に社会にも影響を与えている。

だからこそ、企業は社会の持続発展に関わる1つとして責任を果たしなさい。

そういうことからも、CSRやCSVってのが注目されているのかなって思った。