【概要】
手に血の付かない兵器と血も意志も介在しない兵器。
現代兵器がニュータイプの凄さを際立たせている気がした。
凄い時代に生きているんですね、オレたち。
カミーユ「一方的に殴られる!痛さと怖さを教えてやろうかッ!!」
一般人「うわぁぁぁあああ!!!」ヽ(`Д´#)ノ
カミーユ「抵抗すると無駄死にするだけだって!なぜ解らないんだッ!!」
病気かな?
カミーユにドローン使わせたらエライことになりそう。
【内容】
ドローンは汚い、流石に汚いホントに汚い!
カミーユ「なんで死体を放っておくんです?」
クワトロ「数が多過ぎる」
カミーユ「なぜ、こんな風に人を殺せるんですか!」
クワトロ「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みが分からんのだ」
エマ「…でしょうね」
↑機動戦士Ζガンダムでこんなやり取りがある。
シャアが的確に真実を言い放つ時は名言の可能性高いってのがガンダムの法則だ。
手に血の付かない行いは痛みが分からない。
うーん、考えると深い言葉だなって思う。
ジョナサン・ジョーンズ「男は男らしく生きろ!勝負にかけるあついタマシイを忘れるな!もえろ!激しく火花をちらすんだ!拳でしかわかりあえない事が…」
↑納得です!さすがはオレたちの親分だッ!!
殴り合いによる痛み分けを通してオレたちは『痛みの取扱説明書』を手に入れるんですね!
しかし…現代ではドローンとかいう兵器が開発されておる。
あれこそ、手に血の付かない人殺しじゃあないか!まあ何て恐ろしいのッ!
想像してみよう。
サラリーマンのようにスーツにYシャツ姿で出勤してコントロールセンターに座る。
画面を通してドローンを遠隔操作し対象を追い詰めて殺す。
ゲーム感覚で攻撃して定時に帰宅、家では穏やかな時間を過ごす…と。
つまり、つい数分前に何百人もの人間を片手で殺した手で子どもを抱き妻を抱くということか。
ドローンには人間が操作するという意味で、そこに意志が通ってる。
じゃあもし、意志の介在し無い殺戮ロボットが完成したらどうだろう。
すなわち機動戦士ガンダムF91に登場したバグのような殺戮兵器だよ!
アンドロイドと違って人間の意志を離れて、ロボットが自立して殺人する…まぁ恐ろしい!
人が人を殴った温もりを覚えていますか?
ドローンってのはモビルスーツみたいなもので、手に血は付かないが人が扱う以上は意志が介在する。
ロボットはバグやモビルドールみたいなもので、手に血も付かずプログラム1つで後は意志も介在しない兵器。
多分、簡単に言うとそういうことだと思う。
モビルスーツの戦闘はアニメの性質上会話が多いけど、実際なら会話なんてしないでとっとと殺り合うと思うんだ。
モビルドールやバグは人間がプログラムしたものに対して複数の兵器が人を介さず殴り合える道具だと思う。
A「僕はお礼が言いたいのでこっちを向いて下さいと言いました。そして女の子がこちらを向いた瞬間、金槌を振り下ろしました」
↑エマニュエル・レヴィナスによれば、どんな凶悪犯であれ人間は顔を人の顔を見て殺すのがとても困難だそうだ。
なぜなら、顔ってのは魂であり人は顔がこちらを見るってことは『相手の魂が私を眼差している』ということだからだ。
つまり、自分の行いが相手に認識(監視)されているから、自ずと自分の行為を自覚するってこと。
そう考えると、本来、ドローンもロボットも相手の魂を感じることなく殺人出来る兵器ってことだ。
おお!そう考えると『ニュータイプ』の存在が際立つね。
これはおれのイメージだけど、ニュータイプは『外界と感応する力』と『心理的な圧力操作』に特化した存在だと思う。
つまり、『外の刺激を内に取り入れる』こと、『内の感受性を力に変えて放出する』ことに長けている。
颯爽とドローンを駆って敵を狩りながらも相手の魂を感じることが出来るニュータイプは凄い。
オールドタイプがドローンを使った所でゲーム感覚で終わりでしょうよ。
おお!何だか機動戦士ガンダムのコンセプトというか、伝えたいことが伝わってきたと錯覚出来てきた!
いつから錯覚していたと自覚してるから、これは自惚れですね分かります愛染さん!
とか何とか言っても、やっぱりドローンを扱う人も『精神的苦痛』を感じていると思う。
それは眼差しというよりも、『善悪の自覚』から来る苦痛だと思うけどね。
考えてみると、人は自分の手で誰かを傷付けるから心に傷を負うのかもしれない。
顔を見てケンカをするから相手を想えるのかもしれない。