【概要】
- 「自分で自分をコントロールしなさい」って言葉がある。
- でも、いつもそれが出来ないから失敗するわけで…
- 心の支えがあればもっと楽に生きられるのにね。
カルビー「やめられないとまらない~かっぱえびせん!」
アクラシアってもうまさにカルビーがアップを始めるためにあるような言葉だね。
【内容】
アクラシアとかいう悪魔の現象!
アリストテレス「アクラシアは何で存在するんだろうな」
↑アクラシアとは、無抑制って訳されることが多いらしく、分かっちゃいるがやめられない状態のこと。
偉大な先人はこのアクラシアにスゲー頭を悩ませてたそうだ。
分かっちゃいるってことは、それに自分が囚われているってのを自覚してるってことじゃん。
でも、やめられないとまらないってことでしょ。
これを「意思が弱い!」の一言で片付けて良いものなのかな。
DIO「酒!呑まずにはいられないッ!!」
例えば依存症を患っている人はどんな心境なんだろう。
DIOはジョジョの帰りが心配で心配で仕方なかった。色んな意味で。
さぞ不安だったんだろう。
誰かの帰りを待つというのは、基本的に『自分が行く』ことでしか確認が取れない。
ジョジョの時代は通信機器がないし、仮にあったとしても『真実』を証明することは難しい。
ジョジョ「薬の出処分からなかったよぉ(泣)」
↑みたいな連絡をDIOにしておいて、ちゃっかりスピードワゴンと仲良く突き止めてたりするわけだ。
だから、自分の目で確認しない限り気持ちは収まらないんだ。
つまり、自分の力ではどうにも出来ない状況に遭遇した場合にアクラシアが引き起こされるってことかもしれない。
ディオがアクラシアを解消するには、自分がジョジョを常にストーカーしておく他ない。
でもそれが出来ず、心に不安を抱えているから酒に溺れて自分を和ましていたのかもね。
アクラシアを和らげるにはどうすればいいんだろう
そう考えると『無抑制状態』は怖い。
自分で自分を把握しているのになお不安が渦巻いて自分を支配していくってことじゃん。
まるで神のような存在が磁力で心を不安に引っ張り続けているようなもんだ。
じゃあその磁力を調和する何かって何だろう。
根本的に不安を取り除けないのならば、気を紛らすしかないのかな。
例えば誰かに相談するとか?
その誰かってのも絶対的に信頼できる存在じゃないとダメだ。
なるほど、それが『神への告白』なのかも!
教会で告白することは、アクラシアを和らげる効果があったのかもしれないね。
考えてみれば、今の社会はそういった『絶対的な心の拠り所』が無くなったように思う。
それが良いことか悪いことかは分からないけど、少し淋しい気もする。